注文の多い片付け店「トントン軒」_名古屋周辺対応

こんにちは、トン十郎です。
人は依存心が強い生き物です。
片付けなんか面倒だから、オレはやらない。誰かやってよ。
…なんて気持ちになることはありませんか?
今日は、片付け業者に依頼して、大変なことになった男の話です。
注文の多い片付け店

宮沢トン治は片付けが大嫌い。
部屋は、不用品やらゴミやらで、ぐちゃぐちゃです。
足の踏み場もありません。
ゴキブリがカサカサ這い回り、異臭で息もできないほどです。

灰色熊のような猫がいるのに、ネズミも走り回っています。
「あ~あ、誰か片付けてくれよ」
「片付けしなくても良ければ、何でもするのに」
と、思い暮す日々でした。
ある日、どうにも我慢できなくなってネットで調べると、「注文の多い片付け店 トントン軒」というのが目に飛び込んできました。
注文が多い店なら安心だと思い、片付けを頼みました。
トントンなる連中が、片付けに来ました。

「当軒は注文の多い片付け店ですから、どうかそこはご承知ください」
何を言っているんだコイツ、と思いましたが我慢しました。
「お客さま、ここで髪をきちんとして、それからはきものを脱いでください。」
それはそうだ。部屋の中で靴を履いている俺がおかしいと思い、髪を整え、靴を脱ぎました。
「お客さま、金物類、ことに尖ったものは、みんなここに置いてください。」と、不燃物の袋を差し出してきます。
やたら注文が多いのが気になります。
何で自分でやらなければいけないのかと思いましたが、言うとおりにしました。
「お客さま、服をお脱ぎになって可燃ゴミの袋に入れてください。」
まあ、確かに汚い服だから着替えてゴミに出してもらうかと思い、服を脱ぎました。
着替えを探していると…

「お客さま、片付けはもうすぐできます。
十五分とお待たせはいたしません。
すぐ片付けます。
この段ボールにお入りください。」
どうも、おかしい!
「お客さま、大へん結構にできました。」

窓の外には、パッカー車の大きく開いた巻き込み部が、魔物のようにこちらを覗いています。
「うわあ。」がたがたがたがた。
トン治は、泣き出してしまいました。
そのときうしろからいきなり
「にゃん、にゃん、にゃん。」という声がして、灰色熊のような猫が部屋の中に飛び込んできました。
トントンどもは、ブブっとうなって逃げていきました。
おしまいっ
片付けトントンは怖くありません。(ふっふっふっ)
お気軽にご連絡ください。

童話のパロディ:新ジャンル「片付け童話」
知らず知らずのうちに片付けが好きになる、かもしれない「片付け童話」。ぜひ、お子さまとご一緒にお楽しみください。
ゴミ屋敷片付けなどのサービス(名古屋周辺対応)
片付けトントンは、お部屋の模様替えからゴミ屋敷の片付けまで、幅広いサービスをご提供しています。詳細は各ページをご覧ください。