部屋がゴチャゴチャでも素敵な人は多いかも

こんにちは、トン十郎です。
今日は、私の妻、かよトンの書いたブログです。
片付けられないことを反省しているように見せかけ、最後はうまくごまかす絶妙な語り口。
みなさん、だまされないでくださいね。
豚に失礼
私は、片付けがあまり得意ではありません。
小さい頃
「戸は開けっ放し、本は広げっぱなし、なんでも出しっぱなし、ほんとにあんたは、ぱなしちゃん」
変な歌まで作られて、母に叱られました。
私の部屋が豚小屋のようだと嘆く母に向って、姉は
「豚はきれい好きだから、豚小屋なんて失礼だ。かよトンは豚を飼って、豚に片付けてもらうといい。」と言いました。(夫トン十郎;豚、飼おうかな?)

きれい好きで整理上手な夫と結婚し、その影響か、前よりは物をしまえるようになったと、自分では思います。(夫トン十郎;・・・)
しかし、まだまだ片付け上手というには程遠く、油断すると自分の周りに片付けそびれたモノが散らばっています。
片付けが下手、すぐに散らかしてしまう、という劣等感を持っている人は、案外多いのではないでしょうか?
でも、「片付けられない人=ダメな人」なのでしょうか?
前人未到の佐高連峰
テレビのニュース番組などで、自分の研究室と思しき場所でコメントする専門家をご覧になったことがあるでしょう。
私は、この時バックに写っている、その人の部屋の様子やずらりと並んだ専門書のタイトルを見るのが好きです。
とても綺麗な居心地のよさそうな部屋だなとか、やっぱり外国語の本もいっぱいあるんだな、とか。
話も聞かずに見入っています。
テレビで話をするくらいだから、その道の権威だと思われるのに、やけに汚い部屋だという時もあります。
佐高信さんの時は、本当にびっくりしました。
頭脳明晰、いつも一刀両断に論破する彼なのに、バックに映っていたのは、あらゆる方向からジェンガのように積み上げられた書籍の山。
それも無数にありました。
この人は、この佐高連峰の中から、どうやって目的の1冊を見つけ出すのだろう、と不思議でした。
(夫トン十郎;佐高連峰、見事な表現です。片付けられない人のタイプを、佐高信さんのようにドンドン積み上げていく「連峰型」と、かよトンのように放置していく「海洋型」に区分してみると面白いかもしれません。)
母なる山々、向田連峰
同じような部屋をバックに写っていた美しい人は、直木賞作家の向田邦子さんでした。
彼女は、人間の細かな心の動きや、何気ない行動の持つ深い意味を、恐ろしいほど鮮やかに文字にしてみせる、卓越した文筆家だと思います。
彼女が猫と遊ぶ姿のバックに映っていたのは、向田連峰でした。
来客の時、散らかっていたものを押し込むための部屋があると、彼女がどこかに書いていました。
こうしてみると、非常に有能で社会に大きな影響を与えた偉人でも、片付けられない人がいる、ということがわかります。
だから、大丈夫。
本当にかしこい人でも、片付けられない人はいるのです。
本当に素敵な人でも、片付けられない人はいるのです。
(夫トン十郎;うんうん、そうだね、そうだね。でも、ちゃんと片付けようねっ)