ゴミ屋敷片付け業者の選び方&お役立ちチェックリスト
ゴミ屋敷の片付け・掃除業者をネットで検索してみても、どの業者が良いのか、さっぱり見当がつかないと思います。そこで、今回は業者選びの方法について書いてみました。
この記事の最後で「ゴミ屋敷の片付け・掃除業者選び_お役立ちチェックリスト」をダウンロードしていただけます。
東京とか大阪とかに「片付けトントンの提携業者はありませんか?」というお問い合わせを、ちょくちょくいただきます。
良い業者を見つけるお手伝いができましたら幸いです。
1、業者選びを慎重にしていただきたい理由
仮にゴミ屋敷のようになっていたとしても、片付けると、個人情報や大切なものがたくさん出てきます。
それが、盗まれたり、捨てられたり、悪用されたりしたら大変です。
片付けの専門業者と名乗っているとは言え、あなたのお部屋に素性のわからない人間を入れ、様々なものを触られても大丈夫でしょうか?
昨今は、変な事件を耳にしない日がないぐらいです。
業者探しにちょっと一手間かけて、リスクを減らしましょう!
2、ネットで検索上位は良い業者?
商品やサービスを探す時、ほとんどの人はGoogleやYahoo!で検索すると思います。
そこで、Googleを例に検索結果の見方をおさらいします。
「そんなことわかってるよ」という方は、この項目はパスしてください。
(1)広告
検索結果で一番最初に表示されるのは広告です。
広告は、多い時でページ上部に4つ、ページ下部に3つ表示されます(検索ワードによっては、表示されない時もあります)。
広告がクリックされると、Googleにチャリンチャリンとお金が落ちる仕組みで、予算設定が高額な広告が上位表示されます。
片付けトントンも、たまには広告を打ちます↓↓↓

Googleは、広告文やホームページは審査しますが、良質なサービスを提供しているかどうかは審査しません。
つまり、広告を出している業者には、良い業者もいれば、そうとは言えない業者もいる可能性があるということです。
検索上位になるようにホームページを充実させていくのは、自力でやれば大変な困難が伴いますし、委託すれば相当な費用がかかりますから、広告で勝負すると割り切っている業者もいるはずです。
ここでは、一番最初に表示された業者だからといって、思うようなサービスを提供してくれるかどうかは、正直言ってわからないということを覚えておいてください。
(2)検索結果
広告に続き、検索ワードにマッチしていて、かつ、内容が良質だとGoogleが判断したものから順に検索結果が表示されます。
「ゴミ屋敷 業者 愛知」で検索してみます↓↓↓

写真上の「○○業者おすすめ10選」は、片付けの集客代行をしているページへのリンクです。
写真下の「片付けトントン」は、業者のホームページへのリンクですね。
片付けの集客代行をしているページ
集客代行は、”名古屋市の優良な片付け業者10選”とか、”愛知県の掃除業者の口コミ比較”といった感じのタイトルです。
あくまで私の感想ですが・・・
・業者を選んだ基準がわからない。
・業界で有名な業者をさりげなく織り込んでいる場合もある。
・口コミがリアルな感じがしない。
集客代行のページに掲載するには、成約金額の15〜20%の手数料が必要だったり、掲載料が必要だったりします(それなりに手間をかけて運営しているわけですから、費用がかかるのは当たり前ではあります)。
ただ、掲載している内容が検索ユーザーのためになっているかというと、そうでもないケースがあり残念です。
業者のホームページ
ホームページを充実させないと、検索上位には表示されません。
ホームページも、書いてある内容をGoogleが良いと判断しただけで、実際のサービスをGoogleが確かめたわけではありません。
集客代行のページ、業者のホームページのどちらから選ぶ?
どちらのケースもサービスを提供する側の発信ですから、好印象を持ってもらえるようにできています。
ここで覚えておいていただきたいポイントは、たった一つ。
集客代行のページだけを見て決めるのではなく、その業者のホームページは必ずチェックしてください。
(3)ローカル検索結果
「サービス名+地名」で検索した時に、地図と一緒にお店の情報などが表示されます。
「ゴミ屋敷 業者 愛知」で検索してみます。

ここに表示される口コミは、かなりリアルでいいですね。
(4)ネットで検索上位は良い業者?
上位表示されていても、実際のサービスが良いかどうかは、正直わかりません。
具体的なチェックの仕方は、これから詳しくお話します
3、ゴミ屋敷片付け・掃除業者のホームページをチェック
業者のホームページのチェックは必須です。
当然、業者はサービスを良く見せるように作っていますから、うまく見抜いていきましょう。
(1)会社の所在地は?
会社概要、企業情報、運営会社のページなど、所在地や代表者の名前などが書いてあるページを探してください。
もしも所在地すら書いてなかったら、その業者はやめた方が無難です。
書いてあったとしても、とんでもない場所が登録されている場合があります。念のためGoogleマップなどで確認してください。

ストリートビューにすれば、よりリアルです。
(2)許可情報は?
片付けや掃除の作業そのものには許可は必要ありませんが、ゴミの処分、不用品の買い取りには許可が必要です。
【ゴミの処分、不用品の買い取りに必要な許可】
一般廃棄物収集運搬許可:家庭から発生するゴミを業者が処分する場合、その市町村の一般廃棄物収集運搬許可が必要です。産業廃棄物の許可では処分できません。一般廃棄物収集運搬の許可を持っていない場合、許可業者と提携して作業を行うのならば大丈夫です。
古物商許可:不用品の買い取りをする場合、古物商許可が必要です。
産業廃棄物収集運搬許可は、事務所や工場から発生するゴミを運搬するために必要な許可ですから、通常、一般のご家庭には関係ありません。
「産業廃棄物の許可があるから大丈夫」と書いてある業者は、怪しいかもしれません。
(3)資格は?
大工さんと同じで、片付けや掃除の仕事をするのに資格は必要ありません。腕が良いかどうかが大切です。
資格の中にはスキルを上げるために効果的なものもあれば、箔を付けるために、自分が儲けるためだけに作られた残念な資格もあります。
今回、あらためていろいろな業者さんのホームページを見ましたが、実力がある業者さんほど、資格に関して淡白な書き方をしているように感じました。
スキルのあるなしは、むしろ、実績ページの方がわかりやすいのではないかと思います。
(4)スタッフ紹介ページをチェック
業者に片付けを頼むと、どうしても個人情報が見えてしまいます。
どんなスタッフがお邪魔するのかをわかっていただけるように配慮している業者の方が、より良いと思います。
片付けトントンの高橋の紹介↓↓↓

(5)料金の設定方法は?
ゴミ屋敷や汚部屋の片付け・掃除料金は、ゴミの量や質、汚れのレベルで変動します。
もう少し具体的に言うと、「料金=人件費+車両費+ゴミの処理費+諸経費ー買取金額」といった感じです。
「軽トラ積み放題」などトラックの大きさでパッケージ価格を表示している業者さんも、実際は、見積もりをしてから金額を出しているはずです。
「軽トラ積み放題」は、見積もりまでもっていくための誘導にすぎないのではないかと思います。
(一般廃棄物収集運搬の許可業者がゴミの運搬をする時、軽トラ、1トンなど大きさで費用が違うという話は、私は聞いたことがありません。あくまでゴミの量と質で決まります。)
地域最安値?
同じテレビ、同じ冷蔵庫なら最安値のお店を探してみるのは正解です。
しかし、ゴミ屋敷や汚部屋の場合は、ゴミの量や質、掃除はどのレベルか、整理収納は必要か、など条件によって料金が変わります。
安い方がいいに決まっていますが、値段だけで決めると、大切なものを捨てられたり、希望する仕上がりにならなかったり、追加請求があったりして、後悔することになるかもしれません。
十分にお気をつけください。
料金の目安表は?
目安金額を知りたいところだと思いますが、ほとんどの業者のホームページには「70.000円〜」などと書いてあります。
これは、条件によって金額がかなり変わりますから、止むを得ないかなと思います。
片付けトントンのホームページには、もう少し詳しく書いてありますが、次のような書き方が限界です。
【片付けトントンの見積もり目安金額】
床に積もったゴミの高さによって金額が変わります。
間取り | ゴミ10~50cm | ゴミ100cm | ゴミ150cm |
---|---|---|---|
1R、1K | 3~11万円 | 12~16万円 | 20万円~ |
1DK~1LDK | 5~22万円 | 22~40万円 | 50万円~ |
2DK~2LDK | 9~35万円 | 35~65万円 | 90万円~ |
3DK~3LDK | 12~45万円 | 45~90万円 | 120万円~ |
4LDK~ | 20万円~ | 55万円~ | 150万円~ |
詳しく書いてあればあるほど、信頼性は高まります。
(6)片付け事例ページは?
事例ページなどに、料金、ビフォーアフター、作業の様子、お客さまの声などが詳しく書いてあれば、とてもわかりやすいです。

【片付け事例ページのチェックポイント】
・ウソはなさそうか
・お客さまに寄り添っているか
・アフター写真を見て、仕上がり具合に問題がないか
・料金は、まあまあ妥当だと思うか
料金の目安表よりも、事例ページの方が金額の目安がつけやすいと思います。
(7)ブログは?
ブログは、業者が自分で書くか、外注に書いてもらっているかのどちらかです。
ブログを書き続けるのは少々努力が必要ですから、外注に頼む業者がいけないということではありません。でも、業者が自分で書いているブログの方が迫力がありますね。
【ブログのチェックポイント】
・役に立つか
・背中を押してくれるか
・自分のサービスに情熱を持っているか
ブログは意外に有効なチェックポイントです。
4、YouTubeやツイッターなどをチェック
ひょっとすると、YouTubeで動画を配信しているかもしれません。どんなスタッフがいるのか、作業内容やビフォーアフターはどうかなど、業者の質を判断しやすいと思います。
ツイッターなどのSNSも、チェックしておきたいところですね。
5、電話問合せ時のチェック
業者に電話で問い合わせをする時、特に注意すべきポイントについてお話します。
【電話問合せ時のチェックポイント】
・見積もりを無理強いしない
・電話と写真で概算見積もりが出せる
・説明がわかりやすく親切
まさか、見積もりが有料の業者はないと思いますが、念のため無料であることを確認してください。
6、見積もり時のチェック
一番気になるのは見積もり金額だと思いますが、金額の高い安いだけに気を取られず、次の点に注意してください。
(1)適切な質問をしてくれる?
あなたがどんな作業をして欲しいと思っているのかを事前にお聞きしないと、見積もりは出せません。
ちゃんとした業者なら、黙っていても必要なことは聞いてくれるはずです。
【見積もりでお聞きすること(例)】
・探し出すもの、取っておくもの、売りたいもの
・処分するもの
・掃除のレベル
・消臭や除菌などのご希望
もし聞かれなかったとしたら、どんな結果になるか不安です。
また、大切そうなものが出てきたら取っておいてくれるのか、捨てていいか判断に迷ったら必ず聞いて欲しい、などの要望も伝えておいてください。
(2)見積書の項目は?
見積書にどんな項目が並んでいるかをチェックしてください。
たとえば、「片付け一式」などと1行しかない場合は、大雑把すぎです。
このくらいは取れるだろうと、上乗せしている可能性がないとは言えません。
少なくとも、作業費(何人何時間)、ゴミや資源の運搬・処理費、リサイクル家電の処理費あたりが書いてなかったら、「どうやって見積もりを出したの」と突っ込みたくなります。
アバウトすぎる見積書には注意してください。
(3)追加請求のありなしは?
作業が終わった後、思ったよりも多かったなどと、追加請求されては大変です。追加請求のありなしは、必ず確認してください。
追加請求の条件は、契約書等に書いてあるべき内容です。
(4)キャンセル時の連絡先、取り扱いは?
キャンセルしようと思って連絡しても、驚いたことに一向に電話に出ないという事例もあるそうです。確実に連絡の取れる電話番号、キャンセル料が発生する条件を確認しておいてください。
これも、契約書等に書いておいて欲しい内容です。
(5)損害賠償の条件は?
スタッフが、建物や家具などを傷つけた場合の保証も確認しておいてください。
損害賠償保険に入っていても、対応してくれなければ話になりません。契約書等に書いておいてもらいましょう。
(6)営業スタッフは感じが良い?
見積もりに来た営業スタッフの感じが良いかどうかも、大切なチェックポイントです。
【営業スタッフのチェックポイント】
・お客さまの家であることを十分に配慮した行動を取っている
・説明がわかりやすく、親身になって相談に乗ってくれる
・誠実そうな感じ
仮に、あなたがお部屋の中で外履き用の靴を履いていたとしても、何の断りもなく土足で入ってくるようでは、営業失格です。
(7)見積もり金額は妥当だと思う?
安すぎる場合は、「安かろう悪かろう」かもしれません。高すぎても、もちろんいけません。
作業内容や品質に見合う金額であるかどうかを考えてみてください。
7、総合評価は?
チェックしていただきたいのは、大きく分けて次の4項目です。
- ゴミ屋敷片付け・掃除業者のホームページをチェック
- YouTubeやツイッターなどをチェック
- 電話問合せ時のチェック
- 見積もり時のチェック
以上を総合的に判断すれば、良い業者選びができるのではないかと思います。
8、ダウンロード「ゴミ屋敷の片付け・掃除業者選び_お役立ちチェックリスト」
ここまでお読みいただいた内容を、チェックリストにしました。
「ゴミ屋敷の片付け・掃除業者選び_お役立ちチェックリスト」ダウンロード
あなたのプライバシーを守るために、ぼったくられないために、品質の良いサービスを適正な価格でやってもらうために、一手間かけていただきたいと思います。
また、業者を呼ぶのは恥ずかしい、抵抗があると思っている方のために、全然心配することはない理由を記事にしました。
ゴミ屋敷や汚部屋は、そのお宅ごとにゴミの量や汚れ具合が大きく違いますから、お見積もりに伺わないと正確な金額を出すことはできません。
そこで、どのくらい料金がかかるのかをご想像いただけるよう、「片付けトントンの豊富な片付け実績、リアルな料金相場」について記事にしました。