親に片付けてほしい時のポジティブ説得法を考えた

こんにちは、かよトンです。
私の母は一人暮らしで、すぐ近くに住んでいます。
もう83歳。
母は身の回りのことは何でも自分ででき、金銭管理もしていますが、心配なのでなるべく頻繁に訪ねるようにしています。
実家に行くたび、モノの多さに不安を覚えます。
親に片付けてもらいたい時、こんな言い方をしてはダメ

母は、よく「着る服がないのよ~」と嘆いています。
大きめのタンス3棹がギュウギュウ詰めになるほど洋服があるのに、なぜ?
「お母さんが死んだら、片付けるのは私なんだからさ、今から少しずつ捨ててよ」…こんな残酷なことを言ってはいけません(私は言ったことがありますが)。
そんなことを言われて、片付けたくなるわけがありません。
年をとると決断力も鈍るもの。
ただでさえ嫌なことを、それも嫌な言い方をしたら、かえって逆効果です。
母に「おめかしのプレゼント」

母はオシャレが大好きです。
孫と外出する時などは、ずいぶん前から「何を着ようかしら?」と楽しそう。
この前、元気のない母を励まそうと「おめかしのプレゼント」をしました。
私の娘と一緒に、母をオシャレなブティックに連れて行きました。
母は楽しそうに、いっぱい試着して購入。
買った洋服を着て美容院に直行し、髪を整えてメイクもしてもらいました。

そして素敵な景観をバックに撮影会。
カメラマンは娘です。
いつも悲観的で、亀より歩くのが遅かった母が
「こっちで撮って」
「次は○○公園に行ってみましょう」
私たちに指示しまくり。
ものすごい速さで歩き回るのです。
ヘトヘトの私達を尻目に、元気溌剌でニコニコでした。

その後、その写真をデイサービスで知り合ったボーイフレンドに見せたり、あの美容院にまた行きたいと言ったり、興奮冷めやらぬ様子でした。
母が片付けをしたくなる方法はこれだ!シナリオを書いてみた。

そうかあ。
これを片付けに利用したら、いけるかも。
捨てなければいけないものはたくさんあるけど、今回は、いらない洋服を捨てることだけに絞った方が良さそうです。
本当の目的は隠しておいて、母にはとっておきの動機を伝えます。
「ねえ、お母さん、また、あのお店に洋服買いに行こう。でもさ、タンスがいっぱいで入れるところがないから、ちょっと捨ててスペース作っておこうよ。」
母はきっと、喜んでタンスを整理してくれるでしょう。
でも、一人ではやらせません。
一緒にやって、適切な量になるようコントロールします。
この時…
「なんでそれとっとくの? そんなに古くてくたびれてるのは捨てなきゃだめだよね。」なんて言って、悲しませてはいけません。
ついつい思ったままのことを言って親を悲しませ、自分もものすごく自己嫌悪に陥る、ということを私は何度も経験しています。
「お母さん、それ、とっても似合うけどさ、ちょっと古いよね。そういうデザインの新しいのを買おうよ。それは捨てようか。」
こう言えば、きっと母は喜んで捨ててくれるし、自分も自己嫌悪に陥ったりしないでしょう。
片付け準備万端。待てよ、私のモチベーションは?
さあ、これだけシナリオを書いておけば大丈夫。
怒りにまかせて、暴言を吐いたりしないでしょう。
貴重な休日を実家の片付けに取られる悲しさも、胸に秘めておけます。
頑張って実家の片付けをしたら、本当に母と洋服を買いに行かねばなりません。
でも、このままでは私がかわいそう。
私自身のモチベーションだって、上げてやらなければ。
私もオシャレは大好き!
買いますとも、私も。

ステキな洋服たち、待っててね。
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