実家の片付けや不用品の処分(生前整理編)

こんにちは、トン十郎です。
ちょっと前に、実家の不用品回収と解体が終わりました。
87歳になる母の一人暮らしが難しくなって、兄のところに引越したためです。
まだ実家に住んでいた頃、「不用品は捨てようね」と何度も言っていたのに、結局は私が適当に処分することになってしまいました。
きっと、取っておきたかった物も、たくさんあったでしょう。
かわいそうなことをしたと、後悔しています。
物の少ない時代を経験してきた人は、捨てられない

戦時中や終戦後の物資の少ない時代、食べられない時代を経験してきた人は、とても物を大切にします。
私の母も物を大切にする人ですが、ちょっと抜きんでているのではないかと思います。
例えば…
母が扇風機をしまう時は、次の手順を踏みます。
① 扇風機をばらします。
② 各部を慎重に拭きます。
③ パーツごとに、新聞や広告で包みます。
④ 扇風機を買った時の箱に入れます。
⑤ 箱を、ヒモで十文字に縛ります。
⑥ 箱を、大きめのビニール袋に入れます。
⑦ もう一度、ヒモで十文字に縛ります。
⑧ 物置にしまいます。
…「物置の中で何か恐ろしいことでも起こるのだろうか?」と不安になるほどの慎重さ。かわいい孫(私の娘)に手伝ってもらっても、やり方が気に入らなければ、自分でやり直していました。

母にとって、「入れる、包む、縛る」は人生の基本原則だったのでしょう。
日常的に使う鍋たちも、その原則に従って、毎回包まれていました。
…また明日使うのに、なぜそこまで?
私は財布を持っていません。札ばさみです。
小銭はバラで持ち歩きます。
プライベートでは、カバンを持ち歩きません。
きっと私は、「入れる」という行為がトラウマになったのだと思います。(^^)
閑話休題。
そんな母のことですから、捨てられるはずはありません。
これは、たぶん母と同世代の人たちに共通していることなのでは?
片付けや不用品の処分をするよう、親を説得する

親の説得は、とても難しいですね。
離れて暮らしていれば、なおさらです。
日頃からマメに電話して安否確認をしたり、ちょくちょく帰省して関係を密にしておいた方が良いのは、言うまでもありません。
一番効果があるのは、一緒にやってあげることでしょう。
その時は、決して怒ったりしないで、優しくできたら最高です。
ゴールデンウィークやお盆などの大型連休は、実家の片付けのチャンス

大型連休は、実家に帰省する方も多いと思います。
…そんな時に、片付けなんて嫌ですよね。
でも、部屋が片付けば暮らしやすくなります。
ついでに手すりをつければ、ケガのリスクも大幅に減ります。
…親のためと思えば、なんとか気持ちも切り替えられるのでは?
兄弟も集まるし、人手には困りません。
業者に予約しておけば、お金はかかるけど短時間で済みます。
短時間で済めば、親に怒ってしまって、あとで嫌な気持ちになることもないでしょう。
緊急時に、親の意見を聞いている暇はありません。
私のように後悔する前に、思い切って説得してみてはいかがでしょうか?