おばあちゃんの知恵袋ではなく、役に立たないを伝承する

こんにちは、トン十郎です。
歳を重ねるにつれ、ふと、感じることがあります。
若者に「役に立たない」とか「足手まとい」とか思われているのではないか?
…徐々に足腰も弱くなるし、物理的な「足手まとい」はわからないではありません。
でも、「役に立たない」は、どうなんでしょう?
「おばあちゃんの知恵袋」は、インターネットでググる世の中
昔は「老人を敬う」という価値観があり、「役に立たない」とは思われていなかったのではないかと思います。
なぜでしょう?
たぶん、「老人」が知恵や知識を次世代に伝承するという役目を担っていた、ということも大きいでしょう。
でも、今はインターネットでググれば簡単に解答が得られます。
私も、娘に聞かれた時、知ったかぶりをして適当に答えることがありますから、あとでインターネットで調べられて、間違っていたということもあるはず。

そんなことが続けば、親の権威は地に落ちます。

…昔ならバレなかったのに。
知ったかぶりもできない、ひどい世の中になったものです。(^^)
いずれにしても、徐々に「老人」の存在価値が薄れてきてしまっている感じがします。
これは、とても残念な現象です。
「役に立たない」は、本当に役に立たないか?
【諏訪哲史さん、「スワ氏文集」を終えて】
諏訪哲史さんのコラム「スワ氏文集」が17日で終了した。(中略)ちゃんとした日本語で埋まった新聞に、「らしくない文章」を持ち込むこと。有用な情報が詰まった紙面に、読んでも役に立ちそうにないコラムを配置すること。それが、「スワ氏文集」を始める自分に課したルールだった。
「世の中の、なるべく無意味な物事を主題に選び、死力を尽くして書くべし」。恩師である種村季弘の言葉を教えに(後略)ー2016年3月23日の朝日新聞 「新聞内の違和感めざした」
芥川賞作家、諏訪哲史さんの「スワ氏文集(もんじゅう)」。
おばあさんたちの名古屋弁での会話を取り上げたコラムもあって、切り取り方が秀逸で笑えるし、なぜか元気が出てきます。
「読んでも役に立ちそうにないコラム」が、笑顔を届けてくれます。
「老人」が伝えるべきこと、「若者」が聞くべきこと

「おばあちゃんの知恵」はググってもらえば結構!
「老人」は「若者」に、スワ氏文集に出てくるおばあさんのような力の抜き方や、人との付き合い方、大げさに言えば生きる知恵について教えたらどうでしょう。
そういうことは、生身の人間から聞いてこそ伝わるし、自殺も減るのではないかと本気で思います。
長く生きていれば、辛いことも楽しかったことも、たくさんあったはず。
偉い人の講演会に行かないでも、きっと身近な「老人」が知っています。
ただ、実の親に教えを乞うときには注意が必要です。

こんなことになりかねません。(^^)
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