ヘンゼルとグレーテルのパロディー|名古屋の森に不用品の巻

こんにちは、トン十郎です。
今日は、グリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」のパロディーです。
法律は守ろうね、という教育的な話に仕上げました。
環境省推奨といっても過言ではないと、ひそかに思っています。
お楽しみいただけたら幸いです。
ヘンデルとグレテル
名古屋市緑区に、片付けられない夫婦がたくさんの不用品と暮らしていました。
その不用品の中には手におえない二人がいて、兄はスプレー缶のヘンデル、妹はタンスのグレテルといいました。

ヘンデルはお腹にガスが溜まりやすい体質だし、グレテルは少しぐれているので夫婦に嫌われているのでした。
片付けられない夫婦の決断
ある年、それこそ、もう寝る場所がないほど不用品だらけになってしまいました。
亭主は、これからどこに寝るのかを考えると心配で心配で、おかみさんに
「不用品が多すぎて、寝るところがない。」とボヤきました。
「邪魔くさいヘンデルとグレテルをだまして森へ連れてって、置いてくるんだよ。帰り道なんか、わかりっこない。」と、おかみさんがこたえました。

「森の中へ捨てるなんて、俺にはできん。そんなことしたら、廃棄物処理法違反になってしまうじゃないか。」
「何言っとる。そんなこと言っとったら、何にもできんじゃあないか。」
おかみさんはそう言って、無理やり亭主に「うん」と言わせてしまいました。
それでも「やっぱり、廃棄物処理法違反はいかんと思う。」と、亭主はつぶやいていました。

悲しむ二人の不用品

まだ眠っていなかった二人は、その話を全部聞いてしまいました。
兄のスプレー缶のヘンデルは
「プシュー、プシュー」と、泣きました。
妹のグレテルは、ぐれているけど優しい子です。
「オラオラオラッ、泣くんじゃねーよ。うっせえな!」と兄を慰めるのでした。

やがて、みんなが寝静まると、タンスのグレテルは、金目のモノをありったけ引き出しに詰め込みました。
グレテルは、寝床に戻るとヘンデルに
「ええもん、あったで~」と言うのでした。

ヘンデルは「プシュー、プシュー」と泣くばかりでした。
二人の不用品は、やっぱり捨てられるのか?
夜があけると、二人はおかみさんにたたき起こされました。
「さっさと起きないか、怠け者。森に薪拾いに行くんだよ。」

夫婦とヘンデル、グレテルは、そろって森へ出かけました。
歩いていく途中、タンスのグレテルは引き出しの中から例の金目のモノを、こっそり道にまいていきました。

森の真ん中の展望台まで来たとき、亭主が言いました。
「さあ、わしらは森で木を切ってくる。二人は展望台の中でおとなしく待っておいで。仕事が済んだら戻ってくるから。」と言い残して、夫婦の姿は見えなくなりました。
二人は、おとなしく座って待っているうちに、つい眠ってしまいました。
因果応報

ヘンデルとグレテルを捨てて帰る道すがら、亭主は後ろ髪をひかれる思いで、こう言いました。
「かわいそうだよ。廃棄物処理法違反だよ。」
「今さらなに言ってるんだい、バカだねえ。おまえさんも捨てられたいのかい。」と、おかみさんは冷たくこたえました。
しばらく森の中を歩いて行くと
「イタタタタッ」
二人とも、足の裏に何かとがったものが刺さっていました。
それは「まきびし(忍者が用いる道具のひとつ。ばらまくことで追手に怪我を負わせる)」でした。
目をこらすと、夫婦の周りは「まきびし」だらけ。

二人は、前にも後ろにも進めなくなってしまいました。
グレテルが道にまいた金目のモノとは、「まきびし」だったのです。

ステキな案内人
グレテルが目覚めたのは、次の日のお昼頃でした。
「オラ、おい起きろって」とグレテルは、ヘンデルを起こしました。

「プシュー、プシュー」とヘンデルは泣くばかりでした。
その時、金庫が木の枝にとまって「カチカチ」と歌い始めました。

二人はその金庫のステキな歌声に聞き惚れていましたが、そのうち、金庫は羽ばたきをして飛び立って行きました。
二人は金庫の行くほうに、ついて行くことにしました。
片付けトントンの怖そうな魔女
しばらく行くと、「片付けトントン」という看板のかかった、会社の前に出ました。二人が会社のそばまで行ってみますと、この会社は不用品でできていました。
すると中から、怖そうな魔女が出てきて、二人は中に連れ込まれました。

応接室に案内されると、魔女はお茶を出してくれました。
二人を怖がらせた魔女は、本当はハロウィンの衣装を着た事務員さんで、二人が来るのを知って待っていてくれたのでした。
「おばさん、ありがとな!」とグレテルは素直にお礼を言いました。
「プシュー、プシュー」とヘンデルは喜びました。
待っていると、現場の人が来て、優しく二人を修理してくれました。
その後、二人は片付けトントンで幸せに暮らしましたとさ。

めでたし、めでたし。
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