この雑誌、この薬、捨てる?【アンティーク名古屋編】

こんにちは、トン十郎です。
アンティークショップに行くと、「こんなものまで売っているんだ!」とビックリすることがよくあります。
でも、よく見ると妙に魅力があったり、面白かったりする。
今日は、アンティークマーケット吹上の骨董屋楽天(日本のもの)、Le・Ciel(西洋のもの)で買ってきたものをご紹介します。
中身入り!1940年頃の資生堂の歯磨き

「資生堂中煉歯磨」
資生堂のシンボルマーク、椿が描かれています。
今見てもオシャレなパッケージです。
煉(れん)は「ねり固める」ということ。
中くらいにねり固めた歯磨きという意味ですね。

缶の裏側です。
「香味佳快、口中を爽やかにし、湯茶其他の味を損じない」などと書いてあります。
「湯茶」という表現がレトロです。
値段は20銭。
使ってみたくなる商品です。
さすが資生堂!

まだ中身が入っていました。
水分が蒸発してしまって、粉になっています。
さすがに、これで歯を磨く勇気はありません。
ざっくり感満載のネーミング!首より上の薬

「首より上の薬」
なんてアバウトな…。
でも、この薬を飲めば頭が良くなるような気がするから不思議。
みんなが買いたくなる、ナイスなネーミングです。

50円です。
値段からすると、まずまず古いですね。
効能は「脳病を治し のぼせを引下げ 百毒をくだし 通じをよくす」と書いてあります。
首より上の薬なのか?
首より下の薬なのか?
混乱してきます。
…どうも便秘が治ると、のぼせ、吹出物などの症状が軽減するところからきたネーミングのようです。
よくできた小噺みたい。
インターネットで調べてみたら、なんと今でも売っていました。
和漢薬を主成分としたロングセラーの薬です。
ただ、効能から「脳病を治し」という部分はなくなっています。

未使用です。
なぜ中身入りを売っていたのだろう?
買う方も買う方ですが…。
懐かしい!1964年の東京オリンピックの特集雑誌

中部日本新聞社が発行した「オリンピック 東京大会特集NO.1」です。
メインの記事は、「金メダルをねらう有力選手」の紹介。
ちょっと中をのぞいてみましょう。

金メダルをねらう有力選手の一人、遠藤幸雄さん。
みごと、体操の個人総合で金メダルを取りました。

重量挙げフェザー級の三宅義信さん。
この方が金メダルを取る瞬間を、テレビで見ていました。
まだ7歳でしたが、すごく感動したのを覚えています。

広告がありました。
「コロムビアが誇るSuper Stereo Sound 6スピーカ=36ワットの大編成!」
値段は¥76,800です。
当時の大卒初任給が¥21,000ほどですから、月収の3.7か月分。
めちゃめちゃ高いです!
気軽に音楽を聴けるって、とっても幸せなことなんですね。
SF好きにはたまらない!1952年のTIME

1952年12月発行のTIMEです。
ロボットが活動している絵が描かれています。
何と言う惑星なのでしょうか?
レーザー光線のようなものを出しているけど、何をしているのかな?
いろいろと想像が膨らむ楽しい絵です。
ページをめくってみます。
おっと!

サントリーの広告が載っていました。
国際的だなあ。
普通は不用品として捨てるだろ!
古い歯磨きの缶、未使用の薬や雑誌をご覧いただきました。
普通は捨てますよね。
でも、捨てられなかったからこんなに楽しめた。
今回手に入れた物たちを、玄関や廊下に飾ったらステキかも。
この雑誌、捨てる?
この薬、捨てる?
捨てる前に、もう一度考えみるといいかも。(^^)
アンティークマーケット吹上で、他にもこんなものを買いました
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