ものすごく散らかった部屋は危険なモノがいっぱい…スルーしないで!

たくさんのお宅を片付けていると、「これって危ないな」と思うことがあります。実際に片付けをしている様子をご覧いただきながら、どういった物が意外に危ないのかを整理してみます。

片付け前のリビングの様子

散らかった部屋の片付け・清掃

「久しぶりに弟の様子を見に来たら大変なことになっていた。退院後、暮らしやすいように片付けてほしい。」と、遠方にお住まいのご家族からお電話をいただきました。

ご本人は乗り気ではなかったそうですが、あまりにも生活環境が悪すぎるので、全部捨てる方向でご家族が説得したそうです。

お電話のあと、すぐお伺いすることにしました。

見積りに出かけるスタッフの様子

お見積もり

玄関からリビングにかけて、弁当の空き容器、ペットボトル、雑誌、衣類などが、ヒザ上まで溜まっています。

玄関から見えるお部屋の様子

中身入りのペットボトルがたくさんあり、フタが緩んでこぼれたのか、全体的に湿り気があります。

ひょっとすると、破裂したペットボトルもあったのかもしれません。

ご依頼主様は、片付けと清掃をご希望とのこと。見積り金額をお伝えしたところ、ご成約いただきました。

片付け作業の様子

印鑑や現金などの貴重品、一部の家具や家電は取っておいてほしいとのこと。

1日目はゴミの処分、2日目に清掃の予定で作業開始します。

玄関の片付け

棚には、電球や蛍光灯が裸で置かれていました。これは危険です。

玄関入ってすぐの棚に置いてある、剥き出しの電球と蛍光灯

物が散乱していると、電球、蛍光灯、ビン、ガラスなどを気付かずに踏んでしまい、怪我をするおそれがあります。

「破傷風」などの感染症にかかることも考えられ、危険です。

破傷風(はしょうふう、Tetanus)は、破傷風菌を病原体とする人獣共通感染症の一つ。(中略)重症の場合は全身の強直性痙攣を引き起こし、舌を噛んで出血したり、背骨を骨折することもある。(中略)日本では感染症法施行規則で5類感染症全数把握疾患に定められており、診断した医師は7日以内に最寄りの保健所に届け出る。年間100件を超える届出がある。

予防接種で免疫がつきますが、10年ごとに追加接種が必要です。

予防接種をしていない場合に怪我をした時は、病院に行ってすぐに診察(ワクチンの接種など)してもらいましょう。

可燃とペットボトルが大半なので、午前中にほとんどの分別が終わりました。

床の汚れは非常に手強そうです。

片付け後の玄関周辺の様子

スポンジを使って優しくこすり、汚れの強い部分にはプラスチックヘラを使います。

清掃中の玄関周辺の様子

フローリングの汚れは、ほとんど取り除けましたが、台所周辺に染み込んだ汚れは残ってしまいました。

清掃後の玄関周辺の様子

お風呂の片付け

すぐに片付きましたが、汚れはそこそこ強めです。

ゴミを片付けた後のお風呂の様子

じっくりと清掃をして、ピカピカに仕上がりました。

清掃後のお風呂の様子

和室の片付け

弁当の空き容器、ペットボトル、衣類などが多く、中央のテーブルには、電気ケトルが置いてありました。どうやら延長コードで使用していた様子です。

お部屋の中心付近に埋もれている電気ケトルの写真

さらに片付けていくと、電気カーペットが敷いてありました。

電気カーペットを折り畳むスタッフの様子

電気カーペットで火災が発生した事例もあるため、次の点に注意しましょう。

また、トラッキング現象による火災も心配です。

畳には黒い汚れがこびりついていたので、プラチックヘラで根気よく取り除きました。

和室をプラスチックヘラで清掃している様子

損傷している部分を除き、可能なかぎり汚れを落としました。

清掃後の和室の様子

キッチンの片付け

ほとんどがペットボトルや雑誌だったので、すぐに片付きました。

ゴミを処分した後のキッチンの様子

スポンジを優しくあてて、汚れを取り除きます。

目に沿ってスポンジを滑らせ、シンク何を清掃している写真

すっかり綺麗になりました。

清掃後のキッチンの様子

リビングの片付け

キッチンから見たリビングの写真(片付け前)

片付け前のリビングの写真

食べ物系のゴミが多いせいか、結構な数のゴキブリがいたので、昼の休憩中にアースレッドで駆除しました。

ゴミを処分した後の床は、予想したとおり、かなりの汚れ具合です。

片付けた後のリビングの様子

中性洗剤を塗布し、ブラシとプラチックヘラで取り除きました。

リビングの床を清掃している写真

丁寧に清掃して、できる限り汚れを落としました。

清掃後のリビングの床の写真

片付けと清掃が完了し、光がたくさん差し込むようになったリビングの写真

ゴミ屋敷片付け料金

印鑑などの大切な物は、押し入れの中にまとめておきました。

片付けを終えて

大量の小銭が落ちていました。かなり汚れていたので洗浄してお渡ししました。

ザルを使って大量の小銭を洗っている写真

スタッフの日報です。

片付けトントンをご用命いただき、ありがとうございました。

取扱いに注意しないと意外に危ない物

日常で使用しているものの中にも、取り扱い方を間違えると危ない物があります。

モバイルバッテリー(リチウムイオン蓄電池)

モバイルバッテリー(リチウムイオン蓄電池)は、強い衝撃や圧力が加わったり、水に濡れたり、高温の環境下にさらされたりすると、内蔵電池が変形・破損して発煙・発火の危険性があります。

消費者庁には、モバイルバッテリーに関する事故情報が平成25年6月から令和元年6月末までに162件寄せられています。事故の内容としては、発煙・発火・過熱が78件とほぼ半数を占めており、火災も39件発生しています。

私の経験ですが、夏場に携帯電話を車内に置いたまま作業をしていたら、とても熱くなっていました。しかも、「高温注意」のアラートが表示され、ロックもかかった状態。

今にして思えば、爆発しなくて本当によかったです・・・。

「夏場の車内など、高温となる場所に長時間放置しない」、「落下させるなど強い衝撃を与えない」、「水に濡らさない」ということに注意しましょう。

電池(アルカリ・マンガン・ボタン)

膨らんだり、錆びたり、白い粉が付着した電池を見たことはありませんか?

これらは劣化によるものですが、うっかり触ると大変危険です。

腐食が激しい電池の写真

アルカリ電池には、水酸化カリウム等の強アルカリが使用されているため、漏れた液で化学火傷を起こしたり、目に入れば失明のおそれもあります。

また、マンガン電池も粉が目に入ると失明の危険がありますから、防水性の手袋をはめて、粉が目に入らないよう注意して取り扱ってください。

片付けをしていると、懐かしいオモチャがよく出てきます。しかし、液漏れして危ないので捨てることに・・・思い出の品だったら勿体ないですよね。

「長期間使わないときは電池を外す」、「古い電池と新しい電池を混合しない」、「異なる種類の電池を混合しない」、「電池の向きを正しく入れる」など、注意してください。

消火器

耐用年数の切れた古い消火器は、消火器容器の腐食などにより破裂事故が起きやすいため大変危険です。

古くなった消火器の写真

【事故例1】

50代男性が玄関前(屋外)に長期間置かれていた古い消火器を見つけ、消火器の底が錆びていたので廃棄しようと思い、家の前の側溝にノズルを向け、レバーを握ったところ、消火器が破裂してロケットのように飛んで左手の内側にあたり負傷した。

【事故例2】

60歳代の男性が老朽化していた消火器を廃棄するため内部の薬剤を放出させようとして安全栓を抜きレバーを握ったところ、本体底部が破裂し、飛散した破片の一部が地面から跳ね返り、操作者の額に当たり受傷した。

「耐用年数を過ぎた消火器」、「錆びたり腐食している消火器」、「大きなキズや変形した箇所がある消火器」が見つかった場合は、最寄りの取扱い窓口等に問い合わせましょう。

スプレー缶

スプレー缶(殺虫剤、消臭剤、簡易消火具など)が破損して中身が漏れ出すと、人体に悪影響を及ぼす可能性があります。

その時に、タバコなどの火の元が近くにあると、爆発するおそれもあり大変危険です。

スプレー缶が山盛りになっている写真

2018年12月には、消臭スプレー缶120本のガス抜き作業中に大爆発が起きた事故がありました(室内に充満したガスに引火したことが原因)。

昨今では環境省の通達で、スプレー缶に穴をあけずに出せる自治体が増えています。※地域によって異なりますので、お住まいの自治体に確認してください。

穴あけ不要でも、中身は使い切る必要があります。中身を抜く時は、風通しが良く、火気のない屋外で安全に行うようにしてください。

また、高温となる場所に置いておくと破裂の危険性があるため、直射日光の当たる場所やストーブ、ファンヒーターの近くなど、温度が40度以上となる所には置かないようにしましょう。

今週の出物コーナー

気分転換に、お客様にいただいた可愛らしい物、クスっと笑えるような物をご紹介します。

今回は・・・素敵なマーライオンの置物です。

マーライオンの置物

見た目もカッコイイですが、ズッシリと重みもあり、なんだか高級感があります。下のほうに描かれた新幹線のようなものも気になります。

首が取り外せそうだったので開けてみると・・・

首を取り外したマーライオンの置物

中には、果物用の小さいフォークが入ってました。温度計もついているなど、なんて高機能な置物でしょう。

おまけに裏側にはお約束のスイッチが・・・当然押します。

スイッチを入れて光るマーライオンの置物

ビカビカ光りながら、謎の音楽と共に「ウェルカム トゥ シンガポール」としゃべる声が大音量で社内に響き渡ります!

冷や汗が止まりません。

※ちなみに、長いこと使ってなかったためか、電池が液漏れしており、最初は音が出ませんでしたが、綺麗に拭いたところ見事に復活しました!

次はどんな出物に会えるのか、ちょっぴりワクワクしています。

次のブログでは、片付けのプロが初心者向けに片付けのコツを解説しています。

どこから片付ける?「汚部屋の片付け方」初心者向け8ステップ

ゴミ屋敷や汚部屋は、そのお宅ごとにゴミの量や汚れ具合が大きく違いますから、お見積もりに伺わないと正確な金額を出すことはできません。

そこで、どのくらい料金がかかるのかをご想像いただけるよう、「片付けトントンの豊富な片付け実績、リアルな料金相場」について記事にしました。

ゴミ屋敷片付け・掃除の費用、リアルな料金相場

片付けトントンは、ゴミ屋敷・汚部屋の片付けを承っています。まずは、お気軽にお問い合わせください。サービスエリアは愛知県内(一部地域を除く)です。

詳細は、「ゴミ屋敷片付け・掃除ページ」をご覧ください。

ゴミ屋敷片付け・掃除サービスページ
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