まもなく正午を迎えようとしていた時のこと。
『岡本さーん、お電話です』
事務員さんの声が届くや否や、受話器を取って元気よく応対します。
はい、片付けトントンの岡本です!
やはり電話だと表情などの視覚情報が伝わりませんから、いつもよりワントーン高く、少しゆっくりと話すようにしています。
「資源の回収をしてほしいんやけど・・・」
資源?不用品じゃなく?電話だとイメージが湧いてこなかったこともあり、お伺いして確認することにしました。
・・・
道は少し混んでいましたが20分ほどで到着。インターホンを鳴らします。
『ピンポーン』
奥様がお見えになり、さっそくお庭へと案内してくださいました。
「これなんだけどね」
ペットボトルや缶を詰めた袋の山があっちこっちにあり、ベランダの軒下にはダンボールが高く積み上がっていました。
あれ?でも、お宅の前にゴミ回収場所の鉄カゴがあったような・・・
どうやら、そこは可燃の回収場所で、資源は坂道を100mほど下ったところまで出しに行かなければならないようです。