ある日のこと、一本のお電話をいただきました。
「ちょっと人から聞いたんやけど、ゴミの回収をお願いできるんだって?」
はい、やってますよ。ちなみに、お住まいは…(以下略)
お話によるとそれほど物量はないようですが、LINEで画像を送ったりするのはちょっと難しいとおっしゃったので、お見積もりに伺うことにしました。
・・・
到着すると、ご依頼主様がお出迎え。挨拶と軽い世間話をしたのち、本題の見積もりに入ります。
ガレージのモノを処分してほしいとのことで確認すると、電気カーペット・ポリバケツ・木棚・プラスチックのケースなどがチョロッとある程度でした。
「80過ぎると体の自由が利かんくてね。もういつまで生きとれるか分からんし、そろそろ家の中を整理しとかんとねぇ…」
10年ほど前にご主人様を亡くされて今は独り暮らし。最近ちょこちょこ片付けを始めたけど、自分では処分場に持っていけないし…と悩まれていたところ、包括支援の人や以前に片付けトントンをご利用いただいたご近所さんから話を聞いて、問合せをしてくださったのだそうです。
色んな方にご紹介いただけて、本当にありがたい限りです!
物量も少ないので1名×半日のお見積もりを提示したところ、即決でご成約となりました。
作業当日、ガレージへ行くと…前回伺った時よりも整頓されていて思わず声が出てしまいました。
すごい!やっていただいたんですね!
「頑張り過ぎて、腕をやっちゃったわよ(笑)」
あまり無理をなさらないでくださいね~といった会話も交えながら、分別・袋詰めを行います。ガーデニングがご趣味だったようで、お庭仕事のモノが多めでした。
「よかったらこれ飲んで」
作業をしていると、ご依頼主様がお抹茶を持ってきてくださったので、冷めないうちにいただきました。ちゃんとした茶葉の味は久しぶりで、とってもおいしかったです!
・・・
あらかた作業も終わり、ガレージのチェックをしていただいていると…
「これ(踏み台)は、今度また弟にお願いするつもりでね」
お聞きすると、ガレージと縁側の踏み台を入れ替えようと思っているとのこと。
時間も少し余裕があるので、今やりましょうか?
「え、いいの?助かるわ~。弟に頼むと昼飯代やら車代やらで高くつくからねぇ(笑)」
さっそく入れ替えをしてみると…なんとトラブル発生です!!
縁側の踏み台の幅がちょっぴり短くてうまくマッチしません(汗)。結局、元の通りに戻すことになりました。
「あれれ、ごめんね(笑)」
少しおっちょこちょいな感じや無邪気な笑顔が、なんだか実家のばあちゃんといるみたいで楽しい時間を過ごさせていただきました。
また、縁側にあった踏み台は破損していて危ないので、ついでに廃棄することになりました。
・・・
追加作業を終え、ご精算時のこと。
「あんた何年生まれ?うちの息子も生きとったら50ぐらいでねぇ」
そういえば作業中にも…「独りでいるとね、やっぱり寂しくなってたまに心が折れそうになるのよ」と、ぽつりと呟かれていたことも。ご主人様だけでなくご子息もと知り、なんと言葉をかけてよいのか思いつきませんでした。
「あ、そうそう。うちのミカンとっても甘いの、持ってって!」
生ゴミをたい肥にして、それをミカンの木の根元に。市に貢献しようと一回も可燃で出したことがないのだそうです。
それはすごい!ミカン大好きなので、ありがたく頂戴します(笑)
「年を取ると実のなるのを眺めてるのがなんか嬉しくてね…」
しみじみと言われる様子がとても印象的でした。
また、何かお困りごとがありましたらいつでもお声掛けくださいね!
この度は片付けトントンにご用命いただき、ありがとうございました!
排出量:可燃・不燃190kg ご請求金額:26,950円(税込)