「父が施設に入ることになり、ようやく踏ん切りがつきました」
以前ご利用いただいたお客様より、今回は退去に伴う片付けのご依頼を承りました。
1年ほど時間を戻して、その時の様子からお話をはじめます。
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片付けを終えて会社に戻っている時のこと、1本のお電話をいただきました。
「一人暮らしの父が部屋で倒れてしまい…入院から戻ってくるまでに少し片付けておきたくて」
少し慌てたご様子でしたので、詳しい話は聞かずにひとまずお伺いすることにしました。
到着して早速お部屋を拝見すると、そこまで物もなく小綺麗にされている印象です。
「このあたりで倒れていて、半日ほど動けずにいたんです」
指を差された周辺の敷物には、少しばかり汚れた形跡がありました。
命に別状はなかったそうですが、あと少し発見が遅れていたらと思うと身につまされる思いです。