
1、汚部屋からの脱出!本気度チェック
【汚部屋からの脱出!本気度チェック】
・いつかは脱出しなければいけないと思っている
・まとまった時間ができたら、片付けて脱出したい
・今スグに片付け始めて脱出したい
2、手っ取り早い!汚部屋を脱出しなければいけない状況を作る

自分で作る!汚部屋を脱出しなければいけない状況
管理会社に「消防・ガス点検に来て欲しい」と自分から言うのも変です。 ここは、友達や家族の力を借りましょう。
【自分で作る!汚部屋を脱出しなければいけない状況】
・友達や家族に遊びに来てもらう日を約束する
・家族に、汚部屋になってしまったことを打ち明ける
3、汚部屋のデメリットを認識する
【汚部屋で暮らすデメリット】
・お金がもったいない
・体に悪い、危ない
・近隣の迷惑になる
お金がもったいない
・どこに何があるかわからないと、必要のないものまで買ってしまう ・洗濯をしていない服をあちこちに放置し、次々と服を買ってしまう ・キッチンが使えないと、外食や弁当が増え、お金がかかる ・汚れや湿気で建物が傷む ・ゴミや物のために家賃を払っているかのような状態になる体に悪い・危ない
・部屋でゆっくりできないと、疲れが取れない ・キッチンが使えないと、栄養のバランスが悪くなりがち ・お風呂やトイレが使えないと、衛生的な問題が大きい ・ホコリ、カビ、細菌や害虫などにより、健康を害する危険性が高まる ・ゴミや物が散乱していると、転倒や火災などの危険がある近隣の迷惑になる
・景観の問題 ・悪臭の発生 ・害虫の発生 ・水漏れ、ガス漏れなどの危険 ・火災や倒壊などの危険汚部屋脱出の先延ばしは、問題を大きくする
汚部屋で暮らすことには、お金がもったいない、体に悪い・危ない、近隣の迷惑になるなど、大きなデメリットがあります。 先延ばしをすると問題は大きくなる一方ですから、「今スグに片付け始めて脱出したい」と考える方が論理的です。4、汚部屋を脱出し、本来の自分を取り戻す

生理的欲求(食事、睡眠、排泄など)
・キッチンが使えなかったり、食品の管理ができなかったりすると、健康的な食事が難しくなります。 ・ベッド、お風呂やトイレが使えないと、さらにストレスが高まります。安全欲求(安全、経済的安定など)
・物やゴミが溢れていると、転倒や火災の危険性が高まります。 ・ホコリやカビ、害虫の発生など、健康への悪影響が懸念されます。 ・物の管理ができなくなると、無駄な買い物が増え、経済的にも損失です。 ・落ち着けない部屋で過ごしていると、十分に英気を養うことができなくなり、仕事にも悪い影響を与えてしまうかもしれません。社会的欲求(集団に所属)
・家に人を呼べないのはストレスです。 ・人を呼べないことで、集団に所属する機会を失う可能性があります。承認欲求(認められたい)
・汚部屋と無関係なことでも、自己評価を下げてしまいかねません。 ・自己評価を下げてしまうと、消極的になり、思うような成果を出しにくくなります。自己実現欲求(自分の能力、可能性を十分に発揮したい)
下位の欲求が満たされなくても、自己実現に向けて行動できる人もいるだろうとは思いますが、長期にわたって頑張るのは難しいでしょう。 自己実現をしていくためには、汚部屋を脱出すべきです。汚部屋を脱出し、本来の自分を取り戻す
汚部屋を脱出できると、生理的欲求や安全欲求が満たされ始め、社会的欲求や承認欲求への障害も減ります。 そして、高次の欲求にステップアップする余裕も生まれてくるでしょう。 徐々に自分を尊重できるようになり、「本来の自分を取り戻し始めている」という実感を持つことができるようになるだろうと思います。
5、汚部屋を脱出するための具体的な方法
自力で脱出する
汚部屋になってしまうと、どこから手をつけたらいいかわからなくなります。 「汚部屋・ゴミ屋敷の片付け方|初心者向け8ステップ」で、片付けのコツや手順をチェックしてください。汚部屋片付け初心者必見!簡単8ステップでスッキリ整理整頓ご家族や友達の力を借りるのもアリです!
業者の力を借りて脱出する
一人では脱出できないと思ったら、業者に片付けてもらう場合の料金相場を調べてみましょう。 どのくらい料金がかかるのかをご想像いただけるよう、「片付けトントンの豊富な片付け実績、リアルな料金相場」を記事にしました。
6、汚部屋脱出をスムーズに成功させるために


捨てる物はない
大量の服や本、通販で購入したモノ、ゴミなどが膝から腰の高さくらいまでゴチャゴチャに山積みになっていて、足の踏み場のないお宅の片付けをした時のことです。 ご依頼内容は、和室、リビングとキッチン、廊下の片付けと簡易清掃です。
ゴミの分別と段ボール詰め作業
まずは、ゴミを分別しながら、取っておくモノをひたすら段ボールに入れていきます。 部屋の中は、片付け前のモノとたくさんの段ボールで溢れかえります。身動き一つできない状態です。
出るゴミが少なければゴミの処理費は安くなりますが、作業効率の悪化により人件費が高くなってしまいます。捨てるモノ、リサイクルするモノを増やした方が、費用的にもお得な場合が多いと思います。それに、いらないモノを捨てないと、なかなかスッキリしたお部屋にすることができません。
ゴミや資源に、ほっと一息
作業をしていると、取っておくもの以外に、ゴミや空き缶・空きビンなどもたくさん出てきます。 スタッフは、「取っておくモノが多すぎる気がする。捨てないと片付かない。今日は本当に大丈夫だろうか?」という不安を抱えながら作業していますから、捨てても良いモノが出てくると、なんだかほっとします。 ゴミが愛おしいような…。妙な気分です(^^)
この仕事をしていると「このお宅は服が多すぎるのでは?」と、よく感じます。古着・古紙類、缶、鉄類など、リサイクルできるものは安価で処分できます。新しい電化製品などは、買取りできる場合があります。
片付けの時は、なるべく思い切って処分しましょう。
通販カタログと格闘
「通販カタログは捨てて良い」とのことでしたが、ビニールに入ったままのものが、それはもう、ビックリするくらい出てきました。リサイクルするためには、ビニールと紙を分けなければいけません。その作業に、相当な時間がかかってしまいました。
郵便物には、大切な物もあります。郵送されて来たら、すぐに開封して処理する習慣を身につけましょう。
お客さまからの「〇〇がなかった?」にドキッ!
事前に探し出すモノをお聞きして作業にかかるのですが、作業途中にお客さまから「そのへんに〇〇がなかった?」と聞かれることがあります。 今回は…
そのあたりにキャッシュカードがなかった?
(ドキッ!捨てるはずはないけど…。)
ど、ど、ど、どのあたりですか?
そのタンスの引き出しの中。
そ、そこは、まだ手を付けてないです。
あった、あった。これがないと困るんだよね。
あって良かったです。
電話機のアダプターなかった?
この電話機ですか?アダプターはつながっていなかったと思うんですが…。
・・・
で、でも、段ボールに入れてしまったかもしれないので、調べてみます。
部長、その電話機に合うアダプターはありません。
(やべっ!こ、ここは冷静にならねば…)
悪いけど、入ってそうな段ボールを開けて探してみて。
はい。
見あたらないです。
(マジで!ワシのせいだ、やっぱりワシのせいだ…よね?)
も、申し訳ありません。アダプターが見あたらないので、電気屋さんでアダプターを注文させていただいてよろしいでしょうか?もし、電話機の方が安かったら、電話機を交換してもよろしいですか?費用は、もちろんこちらで持ちます。
いいですよ。
(ああ、良かった!あとは、社長にバレないようにすればOKだな)
お掃除
ひととおり片付けがすんだら、お部屋の中のモノをあちこち移動しながら、ホコリ払いや掃除機掛け、壁や床などの拭き掃除をします。なにせ、掃除は何年振りだろうという状況ですから、すごいホコリです。



ゴミ屋敷や汚部屋になってしまうと建物も傷み、修理に相当な費用が必要になる場合があります。また、虫や悪臭が発生し、隣近所に迷惑をかけてしまっては大変です。一日でも早く片付けることをおススメします。
整理整頓?
外に出しておいた詰め終わった段ボールを、部屋の中に運び入れます。たくさんあるので、押し入れの中には入り切りません。部屋の壁面が段ボールやビニール袋で埋まります。窓をふさがないようにするのが精一杯。押し入れの前にも置かざるを得ません。
「もったいない」というお気持ちはよくわかりますが、今まで床に積み上げてきたモノを、いつか使う、いつか着るからと、段ボールに詰めて取っておくのは、あまり得策ではありません。モノを減らして、モノの定位置を作り、在庫がわかるようにしたほうが、生活しやすくなりますし、ムダな買い物も減らせます。
作業を終えて
1日目は7人、2日目は5人で作業させていただきました。 いるモノとして段ボール詰めしたのは40箱 通販カタログや雑誌、缶や金属類などの資源は、約300kg ゴミは40~50袋になりました。 資源は会社に持ち帰り、リサイクルします。 ゴミは、お客さまが出されるとのことでしたので、庭先にまとめ、ブルーシートをかけておきました。 床が見え、生活動線は確保でき、掃除もひととおり終わりました。お客さまには、とても満足していただきました。 「今度、実家も頼むね」と嬉しいお言葉もいただき、お客さま宅を後にしましたが、ちょっと心にモヤモヤとした感じが残りました。
捨てない片付けのデメリット
モノが多すぎる場合、捨てないで片付けようとすると、段ボールに詰め込む、押し入れにギュウギュウに詰め込むなど、無理な収納方法を取ることになります。 その時は、あとから片付けるという気持ちでいても、本当にできるでしょうか? …ほとんどの場合、難しいと思います。 とりあえず見えないところに押し込んでおけば、床が見え、片付いたような気持ちになるかもしれません。しかし、探し物はなかなか見つからず、どこかにあるモノをまた買うということを繰り返し、徐々に元の状態に戻っていってしまうかもしれません。
捨てない片付けは、結果的に、さらにモノを増やしてしまうケースが多いと思います。何年も使わなかったモノや何年も着なかった服は、できるだけ思い切って処分しましょう。
汚部屋脱出をスムーズに進めるために、一番大切なこと
自分で片付けるにしろ、業者に頼むにしろ、まずいらないものを捨てることが大切です。 モノが多すぎる場合、収納場所が足りません。捨てたり、リサイクルしたり、買い取ってもらったりしましょう。
たとえば、「ゴミの収集日の前日は、30分片付ける!」といったことを習慣にすれば、少しずつ片付いていきます。