切なくも懐かしい…離れ解体前の片付け、不用品処分
スタッフの小田です。
今回の記事は、20年前から物置代わりにしていた離れの片付けの様子です。片付けをしている時に思い出の品や懐かしいモノを見つけると、つい自分の記憶と重ね合わせて、切なくなることがあります。

【目次】
ご依頼内容
20年前から物置代わりにしていた離れの片付け。
2階建てで、1階は土間のほか、3部屋と物置、2階は続き部屋になっています。
1階には、農機具や不用品を収納しており、2階にはたくさん木材が置いてあります。
【ご依頼の経緯】
「徐々に足腰が弱くなってきた父母のため、離れを解体して駐車スペースを家の近くに作りたい。そのため、中のモノをすべて処分する。」と決心されたそうです。
今回は、他の業者との相見積でした。
ご依頼主様は、片付けトントンのYoutube動画をご覧になられ、「安心できるかもしれない。」と思っていたところ、海外にいる妹さんから「愛知県に片付けトントンっていう良さそうな業者がある。」と勧められたことが後押しになり、ご依頼いただくことになりました。
意外に、Youtube動画をご覧いただいていたことが決め手になることがあります。
本当にありがたいことです。
今回の仕事は、離れの中にある不用品、木材、農機具などをすべて処分することです。
離れの片付け1日目
門を入ってすぐ、緑いっぱいのお庭が広がっています。
ご依頼主様にご挨拶し、処分するモノの再確認を行います。
片付け前の様子
土間の棚には、工具・木材・農機具が詰まっており、その隣には歴史を感じさせる木製の脚立が立っています。

部屋の中に入ると、中身が入ったままのタンス、本やおもちゃなどが詰まったダンボールが多数あります。
耕運機、古いミシン、リヤカーといった大物や、レトロなトランクケースなど珍しいモノがありますが、すべて処分とのこと。

階段を上がると、木材が積んであり先に進めません・・・が、奥に何かありそうな雰囲気です。

片付け作業
スタッフ5名で作業開始。まずは、可燃・不燃ゴミをまとめました。
私は物置を担当していましたが、木材、わら、農機具、薬品(臭いからしてウジ殺し)などが出てきました。
母方の実家が長野にあり、ちょっとした畑があるので農機具は見慣れていますが、社会の教科書でしか見たことなかったモノを発見。
唐箕(とうみ)です。
唐箕(とうみ)とは、臼などで籾殻をはずしたあと、風力を起して穀物を 籾殻・玄米・塵などに選別するための農具。
普段見慣れないモノを見つけると、テンションが上がります。
しかし、デカい・・・そして重い。2人がかりで何とか運び出しました。

終わらない木材の運び出し
1本1本が長いので、慎重に2階から下ろし、リレー方式でトラックへと運びました。
しかし、いつまで経っても終わらないため、2階のスタッフにあと何本くらいあるか聞いてみると・・・
「まだ奥に200本以上あると思う。」との返事。
どうやら、営業の岡本が見積りの時に確認したのは一部で、奥のモノは見積りから漏れているのでは?

『岡本さん、社長には内緒にしておきますね。』
1日目は、1階の1部屋と2階の木材を残してタイムアップとなりました。
離れの片付け2日目
前日、運びきれなかった木材から始めます。20年近く物置だったからか、1階で木材を受け取っていたスタッフが、頭からホコリや土をかぶってしまいました。
『高橋さんのような尼さんスタイルだったら大丈夫だったかもしれない・・・。』なんてことを考えながら運び出しは完了。

木材だけでトラック1台満タンになりました。
残ったお部屋を片付けていると、ダイヤル式のテレビを発見。『これ、祖父母の家にもあった・・・。』と、懐かしさを感じながら運び出しました。

ご依頼主様は「すべて不用品。」とおっしゃていましたが、写真や古銭、古い切手、貴重な贈答品などが出てきたので、お渡ししたところ、ご依頼主様のご両親はとても嬉しそうな表情でご覧になられていました。
離れの中も片付け終わり、ご依頼主様にご確認いただいたところ、「こんなに綺麗にしてもらって、助かりました。まだ先の話ですが、母屋と貸している店舗の片付けも頼みたい。」との、ありがたいお言葉をいただくことができました。
感想
実家や離れといった昔ながらの建物を片付けると、懐かしいモノや珍しいモノが出てくることが多いです。
5年ほど前、私の祖父母の家をリフォームした時、1枚の写真を見つけました。1~2歳頃の私を抱いた笑顔の祖父母。懐かしさとともに、もう会えないことに目頭が熱くなったことを思い出しました。
懐かしいモノを処分するのは切ないかもしれませんが、元気なうちに思い切って片付けて、思い出話に花が咲いたら、それもなんだか素敵だなと思います。
実家の片付け様子をリアルに書いた次のブログも、よろしかったらご覧ください。
ご質問にお答えします
今回は、YouTubeをご覧いただいた方からの「片付け、掃除の得意・好きな分野、場所は?」というご質問にお答えします。
小田
岡本
中野
中村
宮井
兼子
高橋
古畑
安永
竹内
コメント2件
片付けトントン | 2020.03.28 7:37
46歳さま。
部長の森です。
とうみ、糸巻き、機織り機など、古い物がたくさんあるご実家だったのですね。素晴らしい体験だと思います。
古い物はいいですね。触ると、職人さんの気持ちが伝わってくるようです。
コメント、ありがとうございました!
とうみ、って唐箕って漢字なんですね。
昔実家の倉庫?の2階(床板が抜けかけていた…)にあって
歴史好きだった子供心に興味深い代物でした。
というかこの倉庫はボロボロでしたが、とうみの他にも
糸巻きやら機織り機?やらいろいろあってワタシは入り浸って
いたなぁ、なんて思い出してしまいました。懐かしい。