電話口の声は、はっきりと焦っていました。
お母さまが亡くなり、遺品整理をしなければいけない。
ただ、ご自身は遠方にお住まいで、こちらに滞在できる日数は限られている――。
遺品整理のご相談では、実はとても多いケースです。
「やらなければいけないのは分かっている」
でも、時間も体力も足りない。
家のこと、役所のこと、手続きのこと。
そのうえで、部屋の片付けまで進めなければいけない。
頭では分かっていても、いざ目の前にすると、なかなか動けないものです。
それでも、やらなければいけない。
今回は、そんな一本のお電話から始まった、豊明市の団地3DKでの遺品整理の事例です。
結果として、作業は2日で完了。
さらに最終金額は、お見積もりより30,000円下がりました。
30分で現地へ。急ぎの依頼にどう応えるか
お電話をいただいたのは、ちょうど帰社したタイミングでした。
詳しくお話を伺うと、できるだけ早く現地を見てほしいとのこと。
場所をお聞きすると、作業経験のある団地でした。
「それであれば、30分以内に到着できます」
急ぎのご依頼といっても、事情はそれぞれ違います。
今回のように、遠方にお住まいで、こちらにいられる日数が限られている場合は、ただ早く動くだけでは足りません。
「いつまでに終わらせる必要があるのか」
「どこまでをこちらで進めるのか」
「ご家族に確認していただくものは何か」
そのあたりを、最初の段階で整理しておくことが大切です。
現地でご挨拶すると、
と、少しほっとされたご様子でした。
エレベーターなしの団地3DK
今回のお宅は、豊明市にある団地の3階でした。

エレベーターはなく、すべて階段での運び出しになります。
さらに特徴的なのは、階段幅がやや狭い構造であること。
大きな家具をそのまま運び出せるのか。
それとも、室内で解体してから出した方が早いのか。
こういった判断ひとつで、作業時間は大きく変わります。
ただ、この団地では、これまでにも何度も作業してきました。
そのため、階段の幅、踊り場の使い方、車両をどこに停めるか。
そういった点も含めて、ばっちり把握済みでした。
どの家具がそのまま運べるか、どれを解体した方が早いかは、ほぼ一目で判断できます。
これは、何度も同じような現場を経験してきたからこそできることです。
2日で終わらせるための作業設計
お部屋を確認したところ、間取りは3DK。
物量は決して少なくありませんでしたが、段取りをしっかり組めば、2日で完了できると判断しました。
そこで、次のような流れで進めることにしました。
1日目:分別と搬出の準備、あわせて一部搬出
2日目:残りを一気に搬出して完了
遺品整理は、ただ運び出せば終わる作業ではありません。
必要なもの、処分するもの、買取できる可能性があるもの。
それらを確認しながら進めるため、最初の段取りがとても重要です。
ご説明をすると、
と、その場で作業日程の調整まで進みました。
「これはうまくいく」——そう感じた瞬間でした。
大げさな意味ではありません。
ただ、必要な情報がそろい、現場の条件も見え、日程も組める。
段取りが整った手ごたえがありました。
帰社後、車両や人員も問題なく手配できる旨をご報告すると、「それでお願いします」とご成約いただきました。
遺品整理で最も時間がかかる作業——それは「分別」
作業1日目は、3名でスタートしました。
午後の回収に間に合わせるため、まずは大物の搬出を優先します。
2名で家具の搬出。
1名は、中身をどんどん出して分別。

この「分別」が、実は一番時間のかかる工程です。
家具を運ぶ作業は、たしかに力がいります。
でも、遺品整理で本当に時間を使うのは、細かなものを一点一点確認していく作業です。
・捨てるもの
・残すもの
・売れる可能性があるもの
・確認が必要なもの
これを慣れていない方がご自身で進めようとすると、気づけば半日が過ぎていた、ということも珍しくありません。
思い出の品が出てくれば、手が止まります。
書類が出てくれば、確認が必要になります。
「これは捨てていいのかな」と迷うものも、当然出てきます。
だからこそ、最初に分別の流れを作っておくことが大切です。
結果として、初日だけで約10立米を運び出すことができました。
作業後に、
と驚かれましたが、初日に分別をしっかり進められたことで、その後の作業もスムーズになりました。
2日目で一気に完了。そして買取による減額
2日目は、前日に分別した袋物の搬出からスタートしました。
残っていた一部屋とベランダも、並行して片付けていきます。
今回は、事前に買取業者も手配しておきました。
その結果、次のようなものが買取対象になりました。
・リサイクル家電
・新しめの家具
・分別中に出てきた小物類
遺品整理では、最初からすべてを「処分」と決めてしまうと、かえって費用が高くなることがあります。
状態の良いものや再利用できるものがあれば、買取やリユースにつなげることで、処分量を減らすことができます。
今回も、その分が最終的な金額に反映されました。
見積もりより安くなった理由
見積もり時は、リサイクル家電なども買取不可だった場合を想定して金額を算出していました。
急ぎのご依頼では、当日になってから状況が変わることもあります。
そのため、最初の見積もりでは「高くなりすぎないようにしつつ、必要な作業がきちんとできる金額」でご案内します。
今回は、実際に作業を進める中で、次のような理由から減額できました。
・処分量が減った分 → 値引き(12,000円)
・買取分 → さらに減額
・作業効率向上 → 作業費サービス
最終的に、見積もりから30,000円の減額となりました。
遺品整理では、
と不安に思われる方も多いです。
もちろん、事前に分からなかった作業が増えれば、追加費用が必要になるケースもあります。
ただ実際には、今回のように買取や処分量の変化によって、見積もりより下がって終わるケースも少なくありません。
今回の作業データ
■ 人員・日数
1日目:作業スタッフ3名(終日)+運搬スタッフ1名(半日)
2日目:作業スタッフ3名(終日)
■ 排出量
・可燃/不燃:1,320kg
・布類:110kg
・紙類:35kg
・金属類:40kg
■ 金額
・お見積もり:308,000円(税込)
・ご請求金額:276,000円(税込)
「時間がないからこそ、早めに動く」という選択
今回のように、
・遠方で滞在日数が限られている
・できるだけ早く片付けたい
・何から進めればいいか分からない
といったご相談は、決して珍しくありません。
遺品整理は、必要になってから一気に進めようとすると、想像以上に負担が大きくなります。
部屋の片付けだけではありません。
役所の手続き、書類の確認、親族間の連絡、家の明け渡し。
いくつものことが、同じタイミングで重なります。
そしてもう一つ、
こういったお声も、よく耳にします。
急ぎの中でも、少しずつ表情が変わっていく
最初にお会いしたとき、ご依頼者さまには明らかな焦りがありました。
遠方から来ているため、滞在できる日数は限られている。
その中で、役所の手続きや書類の確認、親族への連絡も進めなければいけない。
そこに、3DKのお部屋の遺品整理まで重なります。
「何から手をつければいいのか分からない」
そう感じてしまうのも、無理はありません。
ただ、作業が進み、部屋の中の見通しが立ってくると、ご依頼者さまの表情も少しずつ変わっていきました。
片付いていく部屋を見ることで、ようやく次に進む準備ができる。
遺品整理には、そういう面もあるのだと思います。
一つだけお伝えしたいこと
遺品整理は、いきなり全部やる必要はありません。
ただ、「相談だけはしておく」「どのくらいかかるのかを知っておく」——これだけでも、いざというときの負担は大きく変わります。
特に遠方にお住まいの方は、動ける日が限られていることがほとんどです。
「次に行けるのは来月」
「滞在できるのは2日だけ」
「その間に、役所も片付けも済ませたい」
そうなると、現地で考え始めるのでは間に合わないことがあります。
“まだ大丈夫”と思っている間に、状況はじわじわと変わっていきます。
だからこそ、早めに全体像だけでも把握しておくことが大切です。
まとめ|“間に合う形”にするのが私たちの役割
今回の事例は、
✓ 急ぎの依頼
✓ 遠方在住
✓ 団地の3階
✓ エレベーターなしの階段作業
✓ 3DKを2日で完了
✓ 買取により見積もりから減額
という条件の中、計画と判断で対応できたケースです。
遺品整理は、状況によって難易度が大きく変わります。
同じ3DKでも、物量、階数、駐車場所、分別の必要性、ご家族の滞在日数によって、進め方はまったく違います。
だからこそ私たちは、「今の状況で、どうすれば一番負担が少なく終わるか」を考えてご提案しています。
もし今、
「何から手をつけていいか分からない」
「時間がなくて進められない」
そんな状態であれば、今の状況だけでもお聞かせください。
まず話すだけで、道筋は見えてきます。
詳細は、「遺品整理サービスページ」をご覧ください。
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※掲載の写真は実際の現場ではなく、内容をイメージした生成画像です。





