あなたは、一人で学習机を外まで出せますか?
教科書も、ランドセルも、鉛筆削りも、たぶん謎の小石も、子どものころ全部受け止めてくれた学習机。
頼もしい存在だったぶん、ずっしり重く、いざ動かそうとすると、かなりの強者です。
「市の粗大回収サービスがあるのはわかってる。でも、外まで出せない」
なにもこれは学習机に限った話ではありません。
ベッド。
背の高い棚。
ソファー。
タンス。
家の中にあるときは、どれも見慣れた家具たちです。
ところが、いざ外に出そうとすると、急に態度が変わります。
「私はこの部屋に長年おりましたので」
「曲がり角は、ちょっと遠慮しておきます」
「壁紙?知りませんね」
そんな顔をして、廊下や玄関で立ちはだかることがあります。
今回ご相談いただいたのは、マンションにお住まいのお客様。
運び出したいものは、ベッド2つ、学習机2つ、背の高い本棚1つ。
数でいえば、粗大ごみ5点です。
ただ、この5点。
「じゃあ、外に出しておきますね」と簡単に言えるものではありませんでした。
今回は、市の粗大回収を使いたいけれど、自分たちでは外まで出せない。
そんなご相談から始まった、豊明市での片付け事例です。
ご相談は、暮らしの節目から始まりました
見積もりにお伺いすると、すでにベッドのうち1つは解体されていました。
お客様が、運びやすいように準備してくださっていたのです。
ありがとうございます。本当に助かります。
今回の回収予定品は、ベッド、学習机、本棚など合計5点。
一見すると、ものすごく多いわけではありません。
でも、学習机が2つある時点で、玄関までの道のりがちょっぴり不安になります。
廊下の幅はどうか。
扉は通るのか。
玄関で曲がれるのか。
単に運び出すだけの作業に見えても、実際には確認することがいくつもあります。
そんなふうに搬出経路を見ながらお話を伺っていると、お客様がこう教えてくださいました。
「子どもたちも巣立ったし、夫婦2人だとこのマンションは広すぎるから、引越しできるように少しずつ準備しているんです」
このひと言で、今回の片付けの意味が少し変わりました。
ただの粗大ごみ処分ではありません。
子どもたちに、夢をあたえたベッド。
鎮座する学習机。
マンガや図鑑を支え続け、棚板が弓なりにたわんだ本棚。
それらを少しずつ整理しながら、ご夫婦2人の次の暮らしへ向かっていく。
数だけ見れば、少なく感じるかもしれません。
でも、その5点には、とても長い時間が詰まっていました。
マンションで先に確認したこと
市の粗大回収を利用する場合、家具を指定された場所まで出しておく必要があります。
戸建てなら、家の前に出せるケースもあります。
ただ、マンションの場合は少し事情が違います。
共有部分に置いていいのか。
粗大ごみ置き場があるのか。
管理会社や管理人さんへの確認が必要なのか。
回収日まで置いておけるのか。
ここを確認せずに運び出してしまうと、あとで困ってしまうことがあります。
粗大ごみは、部屋の中にあるときより、外に出たときの方が存在感を増します。
ベッドの部材がドーン。
学習机がドーン。
本棚がドーン。
本人たちは静かに置かれているだけなのですが、共有部分にいると、なかなかの主張です。
今回は、お客様が借りている駐車場に置いてほしいとのご希望でした。
案内していただき、一時的に置けるかを確認しました。
車の出入りに支障がないか。
回収日まで置いておけるか。
他の方の迷惑にならないか。
問題なさそうでしたので、今回は室内から駐車場まで運び出す形でお見積もりしました。
その場でお客様から、
「そこまで急いでいないけど、やれるとしたらいつできますか?」
と聞かれました。
こちらで把握している最短の日程をお伝えすると、
「今日は妻が出かけているから、帰ってきたらどっちが良いか聞いておきます」
とのこと。
処分まで頼むか。運び出しだけにするか。
急いで決める必要はありません。
ご夫婦で相談していただくのが一番です。
数日後、
「この前言っていた日で、まだやれますか?」
とご連絡をいただき、作業日が決まりました。
出す場所が決まっていないと、せっかく運び出しても困ってしまうことがあります。
学習机が、玄関で少し考え込む
作業当日、お伺いすると、もう1つのベッドも解体してくださっていました。
またまたありがとうございます。
こうなると、こちらも気合いが入ります。
まずは、もっとも手強そうな学習机から運び出すことにしました。
こういう大きな家具を動かすとき、いちばん危ないのが「感覚」で進めてしまうことです。
廊下の幅、扉の開口、玄関の曲がり角——全部、なんとなくいけそうに見えてしまうのです。
いけそう。
たぶんいける。
まあ、いけるでしょう。
そう思って進めた結果、あと2センチ足りない…。
人間なら少し肩をすぼめれば通れます。
でも、学習机の場合
「ちょっとお腹がつっかえてしまったようで」
と、そんな顔してこちらを見てきます。
今回は、見積もり時に測っておいたのでそこはクリアです。
とはいえ、持って運ぶのは危ないので、厚手のマットに乗せて、床を滑らせるように移動する方法で行いました。
いわゆる、じゅうたん方式です。
「スーッといきますね」
奥様がその様子をご覧になりながら、おっしゃいました。
そうなんです。スーッといきます。
ただし、気持ちだけスーッといきすぎると危ないので、実際にはかなり慎重に進めます。
進む。
止まる。
見る。
また進む。
たとえるなら、だるまさんがころんだのような感覚です。
特に注意が必要だったのは、廊下から玄関へ向かう90度の曲がり角でした。
机をそのまま進めると、曲がりきれずに当たってしまいます。
こういうときは、無理に押しません。
一度止めて、机の向きを変え、サイコロを転がすように、机を90度回転させます。
なんだかパズルみたく簡単そうに言っちゃってますが、失敗すると壁紙に答えが残ってしまうので、あくまでも慎重に。
1つ目が無事に出せれば、2つ目も同じ要領です。
そうして学習机2つとも、無事に駐車場まで運び出せました。
長年お疲れさまでした。
そして玄関の90度カーブも、いったんお疲れさまでした。
無理に動かすより、止まって確認する方が安全です。
ベッドと本棚も、油断はできません
学習机が出せたら、次はベッドです。
今回は解体してくださっていたので、あとは運び出すのみでした。
ただ、解体されているからといって、油断はできません。
木製のベッドでも、接合部には金属部品が使われています。
この金属部分が壁に当たると、壁紙に傷がつく可能性があります。
そのため、長い部材は1人で持てる重さでも、2人で端を持ちながら慎重に運び出しました。
最後は、背の高い本棚です。
横幅はそこまでありません。
一見すると、「これはいけそう」と思います。
でも、背の高い家具には別の落とし穴があります。
上です。家具を持ち上げれば、その分だけ高さも上がります。
すると、間口の上部や玄関枠などに当たってしまう可能性があります。
「上を向いて歩こう」とはいいますが、家具の運び出しは上も、足元も、前も、全部同時に見なければなりません。なかなか忙しい作業です。
大きな声で「よいしょー!」というより、心の中でずっと、
「そこ当たらない?」
「上、大丈夫?」
「足元いける?」
「もう少し右」
と確認をして、背の高い本棚も、無事に外へ出すことができました。
運び出しだけにしたことで、費用はどう変わったのか
ベッド2つ。
学習机2つ。
背の高い本棚1つ。
合計5点を、室内から駐車場まで運び出しました。
お客様に確認をお願いし、
「これで問題ないです。お気遣いありがとうございます」
とおっしゃっていただき、こちらも安心しました。
作業時間は、スタッフ2名で約1時間。
ここで、今回の費用について整理します。
処分まで片付けトントンにお任せいただく場合のお見積もりは、27,000円(税込)でした。
一方で、今回は市の粗大回収を利用できる状況でした。
そのため、弊社では室内から駐車場までの運び出しのみを担当し、作業料金は12,000円(税込)でした。
処分まで依頼する場合は、運び出しの人件費に加えて、運搬費と処分費が含まれます。
一方、市の粗大回収を使えば、処分は自治体の粗大回収に任せられるため、業者への依頼は運び出しだけで済みます。
もちろん、市の粗大回収には別途手数料がかかります(地域により手数料は異なる)。
そのため、今回の金額はあくまで一例です。
それでも条件が合えば、こうした方法で費用を抑えられることがあります。
ご精算のとき、
「今度、ソファーも頼める?」
とご質問をいただきました。もちろん、対応できます。
「エアコンの処分も大丈夫?」
こちらも対応可能です。
片付けは、一度に全部終わらせる方法もあります。
でも今回のように、暮らしの変化に合わせて少しずつ進める方法もあります。
今回はベッドと学習机と本棚。
次はソファー。
その次はエアコン。
一気に片付けると大変でも、順番に進めれば負担が少なくなることがあります。
暮らしの変化に合わせて、必要なものから少しずつ進める方法もあります。
粗大ごみをお得に処分したい方へ
地域にもよりますが、粗大ごみを処分するとき、いちばん費用が抑えられるのは、自分で外まで出して、市の粗大回収を利用する方法かもしれません。
でも、実際にはそこで止まってしまうことがあります。
ベッドが重い。
タンスが動かない。
学習机が玄関を曲がらない。
一人では持てない。
高齢の親だけでは危ない。
そんなときは、無理に頑張らなくても大丈夫です。
「処分まで全部頼むほどではない」
「でも、自分たちだけでは外まで出せない」
「少しずつ片付けを進めたい」
という方にとって、運び出しだけを依頼するという方法は、ひとつの選択肢になります。
部屋が広くなると、気持ちも少し軽くなります。
今回の学習机たちも、最後は無事に玄関を曲がって外へ出ていきました。
長年お疲れさまでした。
そして、玄関の90度カーブも、お疲れさまでした。
・・・
マットレス1点でも、タンス1棹でも、ご自身では動かせない重いものがあるときは、ご無理なさらずにご相談ください。
お見積もり後に、ゆっくりと決めていただければ大丈夫です。
詳細は、「片付け・整理収納ページ」をご覧ください。

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