年の瀬が近づいてきた頃、一本のお電話がありました。
「明日、見積もりをお願いしたいんだけど」
明日にでも来てほしい…ということは、きっと何かお急ぎの事情があるはずです。
かしこまりました。明日、お伺いいたします。
正直、年末は車両も人員もカツカツですが、そこを何とかするのが営業の腕の見せ所!事前の根回し(この日に片付け入るかも…という相談)をしておき、見積もりに臨みます。
・・・
5分ほど離れたコインパーキングに車を停め、お宅までは歩いて向かいました。駐車場が無かったというのもありますが、正直なところ、道幅が狭くて近くまで行く自信がありませんでした…(泣)
到着すると、お嬢様がお出迎え。さっそく中を拝見します。
間取りは2LDK。タンスの中身は残っていましたが、食器棚は一人分のモノ以外は片付けたような形跡がありました。
「一か月ほど自分でやっていたんだけど、もう疲れちゃって…」
詳しくお聞きすると、お母様の施設入所が決まり来月半ばの退去に向けて片付けていたが、自分だけではもう限界だと感じて連絡をくださったのだそうです。
お一人で本当に大変だったと思います。何とかお力になりたい…。
しかし、今回のお宅は運び出したモノを仮置きするスペースが無く、現状は2日作業でのお見積もりなので正直なところ割高です。
お見せすると、「ちょっと金額が…」という予想通りの反応が返ってきてしまいました。
うーん…こうなったら奥の手です。
可燃ゴミの処分をお客様ご自身で行うことで処分費も抑えられますし、運搬量も減るので何とか1日で終えられそうです。また、処分場へ運搬している間、残ったスタッフで時間の限り清掃しますとご提案させていただきました。
「それなら…じゃぁ、それでお願いします」
一か月近くお一人で頑張られて、もう気力も体力も限界だったのでしょう。
後は、私達にお任せください!