片付けの依頼を、電話一本で決める。
それがどれほどの勇気を要ることか、この仕事を続けているとよくわかります。
「どんな人が来るんだろう」
「聞いた金額と、当日に違うことはないだろうか」
そういう不安は、正直なところ、ゼロにはできません。
だからこそ私は、電話口で一つのことだけを意識しています。
「この人なら大丈夫そうだ」と、少しでも感じてもらえるように話すこと。
それが、唯一できることだと思っているからです。
2階から運び出す、それだけのことが——
今回ご依頼いただいたのは、大府市のご高齢女性のお客さま。
回収品はマットレス1点。ただし、2階からの搬出です。
お電話をいただいた際、私はこうお伝えしていました。
「ご自身で外まで出せれば、市の回収の方が費用は抑えられますよ」
でも実際に現場を見て、すぐに気づきました。
(……これは、おひとりではとても無理だ。)
しっかりとした厚みのあるマットレス。それを、螺旋階段で2階から下ろす。

向きを変え、立て直し、慎重に慎重に。
「費用を抑えられますよ」と言ってしまったことを、少し申し訳なく思いながら、2名で作業を進めました。
搬出時間は、わずか10分。でも、おひとりでは絶対に無理でした。
封筒を持つ手が、わずかに震えていた
作業を終え、ご挨拶に伺うと——
お客様はすでに封筒を手に、待っていてくださいました。
その声に、緊張がにじんでいました。封筒を持つ手も、わずかに震えていました。
金額は、事前にお電話でお伝えしていた通りです。作業内容も変わっていません。
それでも、こうして実際に支払う場面になると——
「本当にこの金額で合っているのだろうか」
「追加を請求されないだろうか」
そんな不安が頭をよぎるのだと思います。
でも、それは当然のことです。相手は、初めてお願いする業者なのですから。
「お電話でお伝えした金額のままで大丈夫ですよ」
そう伝えると、
と、表情がふっとほぐれました。

今回のご請求金額は、税込21,000円。
螺旋階段での2階搬出、2名作業、往復時間、会社に戻ってからの解体作業——これらをすべて含めた金額です。

市の粗大ごみ回収は安価ですが、「自分では出せない」場合の選択肢として、参考にしていただければと思います。
「また今度お願いしますね」のひと言
「大きなものや重たいものがあれば、またいつでもご相談ください」とお伝えすると、
「場合によっては、解体して出すこともできますので(笑)」
そう言うと、お客様はふっと笑ってくださいました。
その言葉だけで、十分でした。
頼んでよかった、と思ってもらえるために
金額を変えない。作業内容を変えない。
それだけのことですが、それだけのことを、私たちは大切にしています。
どんなに小さなご依頼でも、遠慮はいりません。
マットレス1点でも、タンス1棹でも、ご自身では動かせない重いもの、そういったときは、ご無理なさらずに相談してみてください。
お見積もり後に、ゆっくりと決めていただければ大丈夫です。
詳細は、「片付け・整理収納ページ」をご覧ください。

関連記事
今回のように「これくらいの量でもお願いしていいのかな?」と迷われたケースは、他にもいくつかあります。
実際の作業としてはシンプルな内容ですが、同じように悩まれていた方の事例として参考になるかもしれません。
※掲載の写真は実際の現場ではなく、内容をイメージした生成画像です。




