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2020-08-14

親の家を片付け|親子の思いとキーパーソン

実家を片付けると、親の暮らしが安全で豊かになります。

しかし、片付けるように説得を試みても、なかなか首を縦に振ってくれるものではありません。一体どうしたらいいのでしょうか?

ご実家を片付ける前に撮影している宮井の様子

今日は、片付けトントンの事例をご覧いただきます。ひょっとすると、実家の片付けをうまく進めるヒントになるかもしれません。

事例1.部屋を片付けたい息子さんVS.片付けたくないお父様

「庭の不用品を回収してほしい」というお電話をいただき、すぐにお見積りに伺いました。

ご自宅に到着すると、ご年配の男性が出迎えてくださいました。さっそく不用品を見せていただくと、トラックの荷台半分にも満たないほどの物量です。

ほとんどが可燃ゴミで、すぐ目の前にはゴミの収集場所があります。正直なところ、お金をかけてまで業者に頼むのは、もったいないレベルかなと思いました。

<イメージ図>

岡本さんが見積りしている様子

見積り書を書き終わって、ふと気が付くと、ご依頼主様のお姿が見えません。玄関を開けてお呼びすると、中年の男性が出ていらっしゃいました。

何だか警戒されているご様子ですが、当然と言えば当然です。見ず知らずの人間が急に訪ねてきたら誰だって身構えてしまいます。

お話をしたら息子さんだとわかったので、「お見積りができ上がりましたので、お父様をお呼びいただけますでしょうか?」とお伝えすると・・・

その前に、ちょっと見積りを見せてもらっていい?

(あれ?なんか怒っていらっしゃる・・・?)ちょっとドギマギしながら、見積り書をお渡ししました。

結構かかるよね。ちなみに、おたくはどう思う?

たぶん、息子さんはあの物量で業者に依頼するのは反対なんだろうと思いました。

「私たちは商売なので、ご依頼があればやりますが、すでにお庭に出せているわけですし、すぐそこがゴミの収集場所なので、わざわざ費用をかけるのは・・・ちょっともったいないかなと思います」と、お答えしました。

そうだよね。実は僕も同じことを思っているんだよ!あそこまでやれたんだから、自分たちでもできるよね。

そうおっしゃってからお父様を呼びに行かれ、しばらくしてお二人で戻ってみえました。

あらためてお父様にも見積りをお見せして、「私たちが回収することもできますが、ご自身でちょっと頑張れば、費用がかからずに済みますよ」と、アドバイスさせていただきました。

ひとまず庭をスッキリさせたいから、回収してください。

(え?ホントに??)「よろしいんですか・・・?」

私が困惑しているのとは対照的に、息子さんは冷静です。

この営業さんはいい人だよ。わざわざお金をかける必要もないと言ってくれているのに、なぜわからないの?
庭の不用品よりも先に、部屋の荷物を片付けようよ。

張り詰めた空気が流れ始めています。ちょっぴりドキドキです。

いや、その前に裏庭にもたくさんあるから見てもらえる?

裏庭を拝見すると、陶器などが大量にありました。先ほどの不用品と合わせると1車パンパンになりそうな感じです。

すぐに再見積りをした料金をお伝えすると・・・

部屋は後でやるからいい。ひとまず、庭の片付けをお願いしたい。

庭は自分も手伝うから。なるべく余分なお金は使わずに、部屋の片付けを業者さんにお願いしようよ。

話が進まなくなってしまいました。

お部屋の片付け料金がわかれば話も進むかもしれないと思い、お見積りを提案したら、お部屋を案内してくださいました。

お見積りが済み金額をお伝えすると、息子さんからご質問がありました。

こういう場合、皆さんどうされているんですか?

過去の事例をあれこれ思い出しながら、「親御さんがいない間にスッキリさせてしまったこともありますし、双方で話し合いながら少しづつ進めたこともあります」とお答えしました。

もう一度、お父様と息子さんでゆっくりと話し合った上で、あらためてご連絡をいただくことに。

数日後、庭の不用品だけ処分してほしいというご依頼をいただきました。やはり、家の中は触ってほしくないというお父様の思いが強かったからだそうです。

ひとまず庭だけでも片付けることができ、お父様には喜んでいただけました。

ご両親のことを思って片付けたい息子さんと、恐らく奥様のことも思ってそのままにしておきたいお父様。実家の片付けはなかなか難しいものです。

次のブログは、少しずつ説得し、最終的には丸ごと一軒の片付けに成功した事例です。

作戦勝ち!ゴミ屋敷になってしまった高齢者宅の場合

事例2.片付けの説得にケアマネさんが大活躍

「もうすぐ母が退院するので、暮らしやすくなるように片付けてほしい」と、息子さんからご依頼いただきました。

高橋さんが電話をしている写真

お宅に到着すると、息子さんが詳しいお話をしてくださいました。

息子さんが話しても、お母様は聞く耳をもってくれませんでしたが、ケアマネさんがうまく説得。素晴らしいです。

片付け当日も、ケアマネさんが応援?説得?に来てくださるそうで、とっても助かります! 力を合わせて、暮らしやすいお部屋にしたいと思います。

片付け1日目

お母様とケアマネさん、スタッフの竹内の3名体制で片付けを開始します。

消費・賞味期限が切れた食品や古い薬、100個以上あるビニール袋などはスムーズに処分することができました。

ハサミや爪切りなど、同じ物がたくさん出てくるのは、片付けあるあるです。そんな時、ケアマネさんが上手に誘導して・・・

これ、さっきも同じのを取っておいたね~。もし使わなかったら私にくれる?

ケアマネさんが使うなら持ってって~。

う、うまい! 捨てるのには抵抗があっても、譲るのならば意外に手放してくれるものです。

こんな具合にちょっとずつ進めていったので、時間こそかかりましたが、お母様も納得して減らしていくことができました。

片付け2日目

午前中は、お母様とスタッフの竹内で作業をし、ケアマネさんはお昼から参戦します。

お母様に聞き取りしながら分別を始めましたが、「ケアマネさんが使うって言うかもしれないから」とおっしゃって、一向に物が減りません・・・。

ケアマネさんとは良い関係なんだろうなぁと思いました。

止むを得ず作戦を変えて、書類の分別を始めたところ、お母様は書類には執着がなかったようです。この作戦が成功して、午前中のうちに書類関係の分別はすべて完了しました。

午後一番、ケアマネさんがいらっしゃったので、昨日のようにタッグを組んで、リビング~押入れへと進めていくこと3時間・・・。介護ベッドを置く場所の確保と、物を半分に減らすという息子さんのご希望も、無事に達成することができました。

片付け実績

片付けが終了し、お母様にご挨拶をした時「今度、同じように片付けたくなったら、あんた(竹内)を呼べばいいね」と、おっしゃっていただき、疲れも一気に吹き飛びました!

片付けトントンをご利用いただき、本当にありがとうございました。

まとめ

今日は、実家の片付け事例を2つご紹介しましたが、どちらも、実家を片付けて暮らしやすくしてあげたいという息子さんの思いがありました。

しかし、ご本人様が片付ける気持ちにならなければ、なかなか進めることができません。お子さんが説得しようとしても、親子の場合は距離が近いぶん、お互いに言いたいことを言ってしまい、ついつい喧嘩になることも。

実家の片付けは、なかなか一筋縄ではいきません。

そんな時は、キーパーソン(お孫さんや、今回のようなケアマネさん)がいると、受け入れやすくなるのかもしれません。

日々の暮らしが豊かになったら、それは本当にステキなことですよね。

実家の片付けについて書いた次のブログも、よろしければご覧ください。

ときどき営業日誌|介護と片付け、はじめの一歩

実家がゴミ屋敷に!親の説得法と緊急対応

「note」を更新しました

人は誰にも、自分が主人公の物語があります。そこには、楽しいことも辛いことも・・・。

今回は、不用品回収のご依頼のお電話がきっかけとなって、お客さまの物語の一端に触れたお話です。

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コメント14件

 りさ | 2020.08.14 9:04

おはようございます。
本当にトントンの方はお優しいですね。

家族でも、認知が入ってくると処分に苦労します。
1度部屋から出て、また入ると何で私の部屋に入るの?と言われ悲しくなりながら一旦明らかな資源ゴミ(綺麗な容器は洗ってあちこちにしまう)を出したりした事があります。

トントンさんの優しさを知れば知るほど頑張らなければと思うこの頃です。

 片付けトントン | 2020.08.14 11:02

りささま。
スタッフの小田です。いつもありがとうございます!

実家の片付けは本当に大変ですね。

あまりご無理をなさらないよう、どうかご自愛ください。
コメントありがとうございました!

 かえでともみじ | 2020.08.14 14:41

 いつもYouTubeやブログなどを楽しくみています‼︎
 片付けトントンさんに依頼出来る方々が、本当にうらやましく思います。
 
 私の母は捨てたい派、父はいつか使う派のため、「片付かないし、勝手に捨てたら忘れた頃に、あれはどこ?、と聞いてきてくるから片付かない‼︎」と母から聞き、他人事ではないと改めて思います。
 
 片付けトントンさんは、依頼される方や私のようなファンのヒーローだなと思います。スタッフの皆さんが本当に素敵です‼︎

 暑さや感染症で不安な時期ですので、スタッフの皆さんもお体に気をつけて下さいね。
 素敵なブログをありがとうございました‼︎
 今日もYouTubeを楽しみにしています!
 

 片付けトントン | 2020.08.14 15:52

かえでともみじさま。
スタッフの小田です。いつもコメントありがとうございます!

捨てたい派、取っておきたい派・・・どちらにも言い分があるので、本当に難しいです。
私の実家も他人事ではありませんので、お気持ちはよ~くわかります。

かえでともみじさまも、お体に気を付けてお過ごしください。
YouTubeも楽しみにしていただけて、ありがとうございます!

 ささのは | 2020.08.14 17:00

更新ありがとうございます。
あ~!今回のブログは身につまされる内容でした。
岡本さん、ご苦労様です。対応グッジョブですね。素晴らしいです。
前職の時、何回か経験したケースでした。難しいです。
私も他人事でなく、というか真っ最中です。...なので、トントン様のブログや動画はモチベーション向上の必須アイテムなのです!
よろしくお願いします。

大変な暑さの中、ホントにホントにご苦労様です。皆様ご自愛ください

 片付けトントン | 2020.08.14 18:39

ささのはさま。
部長の森です。コメントありがとうございます!

実家の片付けは、本当に大変ですよね。
ブログや動画がモチベーションアップの必須アイテムとのこと、とっても嬉しいです。今後とも、片付けトントンをよろしくお願いします。

ささのはさまもご無理なさいませんように!

 アスパラの種 | 2020.08.14 22:59

ご存命での片付け。親子のそれぞれの思いの食い違い、本当に難しいですね。

blogの形でまとめて頂くと、とても自分の中で理解しやすくなります。私は両親はおりませんが、親の年齢の知人に話す際大変参考になります。
また、色々なお話楽しみにしています。

追伸 静かなお盆中、押し入れがほぼスッキリになりました。

 片付けトントン | 2020.08.15 8:09

アスパラの種さま。
スタッフの小田です。いつもありがとうございます!

押入れのお片付けを頑張られたんですね。素晴らしいです。

コメントありがとうございました!

 まつり | 2020.08.14 23:54

ホントに今日、実家の片付けを少ししてきました。結婚して実家を出て27年。私のモノはもう無いはずなのですが、出るわ出るわ。いつ買ったかわからない本が山のよう。のし紙がついたままのお返しのタオルやら風呂敷やら。当然、状態は悪く全部捨てるつもりで分別しているのに、横から母が「それまだ使える」「なんで捨てるん」と非難轟々。長年ほったらかしにしていた私が悪いし、と思いながらも暑い中で埃だらけのモノに囲まれついつい「もう!捨てるから!」と声を荒げてしまいました。ああ…反省してます。むずかしいですね。
まだまだ両親のモノは山ほどあります。服も布団も、鮭をくわえた熊とか、わけのわからないものも。もしどちらかが死んだらその片付けは誰がするん?と言いたいけど、ねぇ。愚痴になりました。ごめんなさい。
片付けトントンさんのYoutubeは、片付けがスイスイと進んでいくので気持ちいいです。今日のも楽しかった。日々励みになります。これからも暑い日が続きます。お体に気をつけて。

 片付けトントン | 2020.08.15 8:09

まつりさま。
スタッフの小田です。

実家の片付けは本当に難しいですね。
親につい怒ってしまうのもあるあるで、私も反省しています。
お互いに、ぼちぼちと進めていきましょう。

YouTubeもご覧いただき、ありがとうございます。

暑い日が続いておりますので、まつりさまもどうかご自愛ください。
コメントありがとうございました!

 玉簪 | 2020.08.15 19:41

いつも動画やブログ楽しく拝見しております。

以前、実家に帰省した時にかつての子供部屋を片付けたことがあります。両親はどんどん減っていくモノの量に見惚れながらもどこか寂しそうでした。
そこで埃かぶってモノだらけだった学習机をピカピカにして、私や兄弟の子供時代の写真を飾ったらとても満足そうで、思わず私も嬉しくなりました。

私の価値観を押し付ける事はしませんが、両親や祖母にとって思い出の宝箱である家の整理をする事は、思い出そのものの取捨選択に感じてしまう面もあるようです。

家族で意見や価値観が違う時、プロの第三者がアドバイス下さるのって本当に心強いし必要な方々だと思います。

私もいつか両親と一緒に実家の生前整理をする時がきたら片付けトントンの皆さんを見習って、思い出に寄り添いながらも両親が安全に、快適に暮らせる家づくりを手伝いたいと思いました。

暑い毎日が続きますが、どうか片付けトントンの皆さんもお体に気をつけて、お片付け頑張ってください!来週も楽しみにしております。

 片付けトントン | 2020.08.16 7:27

玉簪さま。
部長の森です。コメントありがとうございます。

実家を片付ける時、私もそうでしたが、焦りや思うとおりにできない苛立ちで、親とけんかをしがちです。

「思い出に寄り添いながらも両親が安全に、快適に暮らせる家づくり」というお気持ちでいらっしゃるのは、とても素晴らしいと思います。
それに、おっしゃるとおり、価値観を押し付けないということも大切ですね。

子供部屋の片付けをなさった時のお話がステキです!
玉簪さまならば、きっとうまくいく!と思いました(上から目線ですいません)。

本当に暑いですね。
玉簪さまも、どうかご自愛ください!

 マイクラ | 2020.08.17 22:56

いつも動画を楽しみにしています。ブログでもスタッフさん方の優しさが伝わってきますね。
うちの両親は60代半ばに差し掛かり整理整頓は好きだけど2人とも元々貰い物が大好きな性格故色んなものを人からもらってきます(特に父) もう少し歳を取ってきたらどうなることやら…。今のうちから終活を進めています。

 片付けトントン | 2020.08.18 8:20

マイクラさま。
スタッフの小田です。

動画もブログもご覧いただき、ありがとうございます!

貰い物・・・実は私の母親も大好きなんです。
違う点は、整理整頓できていないので、マイクラさまのご両親がとても羨ましい・・・。

お互いに、気持ちに余裕を持って実家の片付けを進めましょう。
コメントありがとうございました!

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