遠方にお住まいのお母さまから思いがけない遺品整理のご依頼
今回のお話は、4か月ほど前に、ある男性から片付けのご依頼をいただいたことから始まります。
その時は、まさか遺品整理まですることになるとは夢にも思っていませんでした・・・。
ゴミ屋敷片付けのご依頼
「散らかっている部屋を片付けてほしい」というお問合せが入り、見積りに伺いました。
お住まいは、アパートの4階でワンルームです。お部屋の中を拝見すると、軽めのゴミ屋敷でした。
【ご依頼の経緯】
「今ままでも入退院を繰り返していたが、再度検査入院をすることになった。そこで、最小限のモノ以外はこの機会に処分しようと思った。」とのことでした。
ネットで検索して、片付けトントンを見つけてくださったそうです。
作業日にはもう入院されているため、ご不在でも作業可能なこと、片付け後の状況は写真でご確認いただけることを提案し、ご成約いただきました。
片付け作業を終えて
2日間、延べ6名で作業は無事終了。
お部屋の鍵の返却とご報告のため病室に伺った際、とても気さくな方だったので世間話にも花が咲きました。
「スキューバダイビングの資格を持っていて、海に潜るのが好きなんだ」と話していたご様子は、今でも鮮明に覚えています。
そういえば、残しておいた写真には海や魚を写したモノが多かったような気がします。
引っ越し作業のご依頼
初回の片付けから1か月ほど経ったある日、再度お電話をいただきました。
「退院できたとしたら、4階よりも1階の方が便利なので1階の部屋を借りた。前回残したモノを新居に移動してほしい。」というご依頼でした。
「もしかしたら引越し屋の方が安いかも知れませんよ」とお伝えしましたが、「1度お願いしたことがあるし、詳しく説明しなくてもいいからまかせる」とおっしゃっていました。
再度ご依頼をいただけるのは、営業としてはとても嬉しいことです。
少しでもお値打ちに・・・と考えた結果、力仕事は苦手な私ですが、状況をすべて把握していたので、岡本1名で行うことにしました。
引っ越し作業が終わり、鍵の受け渡しで病室に伺った際、手術したことを打ち明けられました。
「好転するかどうかまだわからない」とおっしゃっていましたが、すごく落ち着かれたご様子だったので、きっと大丈夫だろうと思いながら病室をあとにしました。
遺品整理のご依頼
つい先日のことです。
ご年配の女性からお電話が入りました。片付けを依頼してくださった方のお母さまで、「息子の遺品整理をお願いしたい」とのことでした。
突然のことで言葉に詰まり、うまくお悔やみの言葉をお伝えできなかったような気がします。
「もし自分に何かあったら片付けトントンに頼んでほしい」と、息子さんからお聞きになっていたそうです。
お母さまは遠方にお住まいなので、今にして思えば、迷惑をかけまいとずっと前から生前整理を意識されていたのでしょう。
お母さまに遠方からわざわざおいでいただかなくてもいいように、できる限りのことをしようと思いました。
【ToDoリスト】
・鍵の受け渡し
・不用品の処分
・リースベッドの引き渡し、手続き
・ガスの契約確認
・インターネットモデムの返却、手続き
・小銭の洗浄、両替
・写真、貴重品などの郵送
鍵の受け渡し
ご親戚の方が預かっているそうなので、作業開始前に受け取りに行き、すべての作業終了後に管理会社へお返ししました。
不用品の処分
パソコン、スピーカー、衣類などは処分。布団、毛布は新品だったので、介護施設に寄付しました。
リースベッドの引き渡し、手続き
事前にリース会社さんと調整をして、片付け当日に引き渡し完了しました。
ガスの契約確認
お母さまから、「ガスの契約状況だけがどうしてもわからない」と相談されていました。
代わりに問い合わせたところ、「本人か家族にしかお答えできない」と言われましたが、経緯を話したら、今回だけ特別に調べてくれました。
契約していないことが判明したので、その旨をお母さまにお話したところ、ホッとされたご様子でした。
インターネットモデムの返却、手続き
もしリース品なら、プロバイダも契約したままなのでは・・・と思い、念のため問い合わせたところ、予想どおりでした。
しかし解約するには、「本人か家族から直接連絡をしてほしい」と言われ、すぐお母さまに手続きをしてもらうことに。
後ほど、無事解約できたというご連絡をいただき、リース品はこちらで返却することにしました。
小銭の洗浄、両替
初回の片付けで拾い集めた小銭は、両替するために洗浄しました。12,000円ほどあり、今回の見積り金額からその分を差し引いてご請求させていただく旨をお伝えしました。
すると、「小銭があるのは知らなかったので、そちらに差し上げます」とのことでしたが、丁寧にお断りをして、お気持ちだけいただきました。
写真、貴重品などの郵送
写真、USBフラッシュメモリ、通帳、クレジットカードなどの貴重品をダンボールに詰めて郵送したあと、お電話ですべての作業が完了したことをご報告しました。
後日、お母様からお礼の電話をいただきました。
「自分もだいぶ年なので、細かいことまで代わりにやってくれて本当にありがとう。届いた息子の遺品の中にあなたの名刺が入っていて、初めて顔が分かったけど一目見て安心したわ」とのことでした。
心よりご冥福をお祈りします。
遺品整理を終えて
電話だけの対応だったので、いつも以上に気持ちを込めて作業しようと心がけました。
まだまだ営業としても、人としても未熟者ではございますが、安心してまかせていただけるよう、より一層努力してまいります。
遺品整理は、気持ちの整理でもあります。ご自身でできれば、より望ましいかもしれませんが、精神的にも肉体的にも大変な作業です。そんな時は、私達のような遺品整理業者を使うのも一つの手です。実際にお手伝いした事例をご覧ください。
突然、実家の遺品整理をすることに・・・。大切なご家族を亡くされお辛いでしょうが、いつかは遺品整理をしなければなりません。私も、つい最近、実家の遺品整理をしました。その経験も踏まえながら、遺品整理の仕方をまとめました。
・・・
片付けトントンは、遺品整理や実家の片付けを承っています。弊社の遺品整理士が、心を込めてお手伝いさせていただきます。
詳細は、「遺品整理サービスページ」をご覧ください。
コメント12件
片付けトントン | 2020.04.17 8:26
みやちむさま。
部長の森です。
ご祖母様がお亡くなりになったとのこと、謹んでお悔やみ申し上げますとともに心からご冥福をお祈りいたします。
岡本君は、彼なりにご依頼者様に寄り添っていると感じています。
遺品整理は何かと大変かと存じますが、あまりご無理をなさらないよう、ご自愛ください。
コメントありがとうございました。
ささのは | 2020.04.18 13:35
片付けトントンの皆様
いつも動画とブログありがとうございます。
私は退職後、家の整理片付けにこの外出自粛期間を使って勤しんでいます。
我が家は以前(ず~~っと昔)養蚕農家でした。母屋寄り大きく立派な蚕室というものがあり、さすがにどうにかしておかないとな・・・と思い、はじめました。
一階が土蔵・蔵や 二階が蚕室 三階が蚕業の道具入れ・・いつ終わるかな?
トントン様の動画を見て頑張ります。
これからも楽しみにしていますね。
片付けトントン | 2020.04.18 17:26
ささのはさま。
部長の森です。いつもご覧いただき、ありがとうございます。
養蚕の建物ってどんな感じなのかネットで調べてみましたが、とても立派な建物なんですね。驚きました。中には絹を作る時に必要な道具がいっぱいあるのでしょうか?とても見てみたい気持ちになりました。
歴史が詰まった建物の中を片付けるのは、とても大変だと思いますが、あまりご無理なさらないようにしてください。
コメントをいただき、嬉しかったです。ありがとうございます!
あこ | 2020.04.19 20:42
今回のブログ、なんだかジーンときました…
丁寧で温かいお仕事、尊敬します。
大分県にも片付けトントンがあればなぁ…と日々思います。
あと森親子のファンです。
いつまでも元気でいてください部長!
片付けトントン | 2020.04.20 8:26
あこさま。
部長の森です。
ブログをお読みいただき、ありがとうございます!
あたたかなコメントに、親子共々元気が出ました。
あこさまも、時節柄、ご健康にはくれぐれもお気をつけください。
姫子 | 2020.08.06 16:48
急な暑さとコロナで大変な日々だと。
お仕事とは言え頭が下がります。
我が家も義母が今住んでいるお家の
取り壊しをしなくてはいけません。
少し離れているので、少しずつ片づけをしてるのですが、減っているのか?増えているのか?(笑)
私も動画を楽しみにしている1人で
皆様が思っているように、近くにあればお願いするのに…と
まだまだ暑い日が続きますが、皆様熱中症には気をつけて、お仕事頑張ってください。
応援しています。
片付けトントン | 2020.08.06 17:19
姫子さま。
スタッフの小田です。
義母様のお住まいのお片付け、大変ですね。
少しずつでも片付けていらっしゃるのであれば、間違いなく減っているはずです!
これからも、YouTubeを楽しみにしていてくださいませ。
とても暑い日が続いていますので、姫子さまもあまりご無理なさらないよう、どうかご自愛ください。
コメントありがとうございました!
りさ | 2020.08.15 11:48
こんにちは
いつもYouTubeばかりみていたのですが、岡本さんは凄い方ですね。
私はいつも、そこに寄り添う気持ちを忘れたくなく友達に何か有れば自分はさておき友達に尽くしてしまうのですが、ある人に、凄いよねぇ他人の事なんて知らんわ!と言われました。
確かに、聞いてよ!と言われて聞いても私の話は聞いて貰えなかったりあるので傷付いたりします。でもやっぱり岡本さんみたいに寄り添う人でありたいと思いました。
片付けトントン | 2020.08.15 13:24
りささま。
スタッフの小田です。いつもありがとうございます!
相手に寄り添って話を聞くのって難しいです。りささまのお友達に寄り添うお気持ちは素晴らしいと思います。
岡本さんはしゃべるのも聞くのも上手なので、私も見習いたいです!
コメントありがとうございました!
ジニー | 2021.08.24 21:59
YouTubeは楽しく見ていますが、ブログは泣けるの多いですね。
ご冥福をお祈りします。
私も一軒家に一人暮らし。参考にさせていただきます。
片付けトントン | 2021.08.25 8:47
ジニーさま。
スタッフの小田です。
YouTubeだけでなく、ブログもご覧いただき、ありがとうございます。
やはり、ご家庭ごとに違った事情がありますが、私たちを信頼してご依頼いただけたことに感謝し、これからもご依頼主様のお気持ちに寄り添った対応を心がけてまいります。
コメントありがとうございました!
片付けトントンの皆様、日々お疲れ様です。毎回楽しく拝見しております。
YouTubeを見ていると、岡本さん=ライターのイメージで、更に『天井が近い家』シリーズでの岡本さん=見積りミスというイメージがプラスされましたが、ブログを読むと岡本さん=人情深い人と言うのが本来の岡本さんなんだなぁって思いました。
先日祖母が亡くなり、自分も遺品整理をしなくてはならないため、片付けトントンさんのYouTubeやブログを参考にさせて頂きます。
(愛知県内ならば、トントンさんに依頼出来たのでしょうが、流石に関東なので。)
これからも動画やブログを楽しみにしております。