年に数回、賃貸物件のオーナー様から、次のようなご相談をいただきます。
「貸していた部屋がかなり散らかっていて、片付けが必要になりました。写真を送るので、どれくらい費用がかかるか教えてほしいです」
貸していたお部屋が、いわゆる“ごみ屋敷”のような状態になり、そのまま退去されてしまう。
オーナー様にとっては、とてもショックな出来事だと思います。
今回も、まずはお写真を拝見し、概算費用をお伝えしました。
写真を見る限り、かなり物量がありそうでしたので、
「お写真から推定すると、最大で40万円ほどになると思います。ただ、現地でしっかり確認したうえであれば、作業方法によっては費用を抑えられるご提案ができるかもしれません」
とお伝えしました。
オーナー様は遠方にお住まいだったため、その日はいったんそこで終了しましたが、数日後に現地見積もりのご依頼をいただきました。
その際、他社にも相見積もりを依頼していることを、率直に教えてくださいました。
ありがとうございます。
私たちも、相場感を知っていただくために、相見積もりはおすすめしています。
相見積もりを取るときのポイント
相見積もりには、いくつかポイントがあります。
まず、業者によっては、複数社が同じ時間帯に現地を確認する形式の相見積もりは、対応できない場合があります。
ちなみに、弊社は同じタイミングでもまったく問題ありません。
また、各社で作業内容が異なることもあります。
そのため、金額だけで判断するのではなく、
「どこまで対応してくれるのか」
「清掃は含まれているのか」
「分別や中身入りの処理はどうするのか」
「作業後の報告はあるのか」
といったところまで比較することが大切です。
なかには、来てもらった手前、断るのに抵抗があるという方もいらっしゃいます。
そのような方は、一番頼みたいと思っている会社を最初に呼び、予算内でフィーリングも合えば、そのままお願いしてしまうのも一つの方法です。
一方で、とにかく条件面を比較して、一番良いところに決めたいという方は、頼みたいと思っている会社を最後にしておくのもおすすめです。
すべての会社の条件や内容が出揃っているので、「〇万円まで調整できるのであれば、こちらに決めます」など、具体的な条件を伝えやすくなります。
見積もりでわかったこと
約束のお時間が近づいたため、現場近くで待機していることをご連絡しました。
すると、別の業者さんが「一緒に見積もりはNG」とのことで、そちらの見積もりが終わってからお伺いすることになりました。
他の住民の方にはあまり知られたくないとのことでしたので、まずはお部屋を確認し、その後、建物の横へ移動してからお話をさせていただきました。

写真での見積もりと、現地での見積もりの大きな違いは、実際に袋の中身を確認できるかどうかです。
今回は、飲み残しの入ったペットボトルが目立ちました。
また、分別はあまりされておらず、どんどん積み上げられていったような状態でした。
費用だけを考えれば、私たちが分別・袋詰めまで行い、お客様に自治体のルールに従ってごみ出しをしていただくことで処分費を抑えるといった方法もあります。
しかし、遠方にお住まいの場合、それをお客様ご自身で対応するのはなかなか難しいものです。
中身入りのペットボトルは、中身を処理してから適切に分別する必要があります。
作業の流れが決まれば、あとはそれを何人で、何時間で行うかを計算していきます。
今回は、1日で片付けるのであれば5人は必要だと判断しました。
写真での概算では最大40万円とお伝えしていましたが、実際に計算すると32万円。
そこから、お客様のご事情や作業条件を踏まえ、費用を調整できないか社内で検討しました。
その結果、26万円(税込)で見積もりをご提示しました。
どうやら、その時点では弊社が一番安かったようで、ご依頼が決まり、日程調整に入りました。
もちろん、すべての現場でここまで費用を下げられるわけではありません。
今回は月初のタイミングで、作業日程と人員が無理なく調整できる見込みが立ったためです。
他社の見積もりが22万円に
数日後、お客様からご連絡がありました。
「A社さんが見積もりを計算し直したところ、22万円(税込)でした。対応内容は同じなので、今悩んでいます」
とのことでした。
通常であれば、そこまで金額が下がると対応が難しくなるため、無理に追うことはしません。
ただ、今回はすでに人や車両の手配なども進めていました。
考えた結果、弊社も同額にさせていただき、そのうえでどちらにするかはお客様に決めていただく形にしました。
金額と作業内容が同じ場合は、説明のわかりやすさや安心感も重要な判断材料になります。
翌日、
「トントンさんにお願いすることにしました」
とご連絡をいただきました。
ありがとうございます。
お選びいただいたからには、ご期待に応えられるよう丁寧に作業を進めます。
作業当日の様子
お客様は遠方にお住まいのため、当日の立ち会いはできません。
そして、「できるだけ静かに作業をしてほしい」というご要望をいただいていたため、事前の打ち合わせは建物から離れた場所で行い、会話も極力控えました。
また、運び出しのたびにドアを閉めるようにし、近隣の方にできるだけ気づかれないよう配慮しながら作業を進めました。
進捗状況はLINEでお送りすることになっていたため、昼過ぎには分別・袋詰めが終わりそうな旨を、写真とあわせてご報告しました。

作業を進める中で、事前には開けることができなかったトイレと浴室の確認もできました。
トイレは便器が詰まっていて、なかなか大変な状態でした。
時間内であれば「できる範囲で対応します」とお約束していたので、午後からは便器の詰まり除去と、その他の清掃を行いました。
過去にもこのようなケースは何度か経験していますが、今回は現地で気づいたため、使える道具はスプーンくらいしかありませんでした。
恐る恐る表面をすくってみると、乾いていたこともあり、思ったほど臭いはきつくありません。
砕いては回収。
その作業をひたすら繰り返しました。
すべての運び出しが終わる頃には、便器の詰まりも無事に解消できました。
Jブラシとスポンジを使い、トイレは問題なく使用できる程度まできれいにできました。
浴室も、思っていたほど汚れがひどくなかったため、しっかり清掃できました。
洗面台の清掃まで終えた頃には、14時半を過ぎていました。
ごみ屋敷の現場でよくある床の張り付き
リビングや廊下の床には、紙類がしっかりと張り付いていました。
水でふやかし、ヘラでやさしくこすって取る。

この作業を繰り返すこと30分。
このままでは終わらないと判断し、まずは全体の掃き掃除と雑巾がけを優先しました。
そのうえで、残った時間を床に張り付いた紙類の除去にあてました。
通常であれば、清掃だけでも3人で1日は必要なレベルだったので、完璧とまではいきませんでした。
それでも、できる限りの対応を行い、お客様へ作業完了のご報告をしました。

すると、
「素早い作業と清掃まで本当にありがとうございます。また何かあった際には、どうぞよろしくお願いします」
とおっしゃっていただけました。
可燃・不燃ごみ:210kg
ペットボトル:120kg
アルミ:20kg
紙類:120kg
冷蔵庫:1台
テレビ:1台
洗濯機:1台
※重量合計470kg(家電3点を除く)
ごみ屋敷の片付けは、金額だけではなく内容まで見てほしい
片付けや不用品回収の相見積もりでは、どうしても金額に目がいきます。
もちろん、費用はできる限り抑えたいものです。
ただ、現場によっては、分別、中身入りの処理、近隣への配慮、作業報告、簡易清掃など、金額だけでは見えない部分があります。
①同じ金額だったとしても、どこまで対応してくれるのか。
②不安な状況の中で、どれだけ寄り添ってくれるのか。
そこまで含めて比較していただけると、後悔の少ない業者選びにつながると思います。
今回も、遠方にお住まいのオーナー様に少しでも安心していただけるよう、できる限りの対応をさせていただきました。
ご依頼いただき、ありがとうございました。
ごみ屋敷の片付けでお困りの方はご相談ください
同じようなケースでお困りの方は、まずは一度ご相談ください。
状況を確認したうえで、作業日数・必要な人数・費用について、お客様に一番合ったプランをご案内いたします。
鍵をお預かりしての作業や、作業完了後に写真でご報告することも可能です。
また、公式LINEから写真を送っていただければ、確認できる範囲で概算金額をお伝えいたします。
写真だけで判断が難しい場合は、無料で現地確認にも伺っています。
※掲載している画像は、実際の現場写真ではなく、記事内容をもとに作成したイメージ画像です。





