上下に分割できる大型の婚礼タンスと和タンスが並ぶ和室

「ごめんなさいね、自分では出せなくて」――生前整理で困った大型家具の運び出し

「処分したいけれど、重くて外まで運べない」

大型家具の処分について、特に多いのは、一人暮らしの方や、ご高齢のご夫婦だけで暮らしている世帯からのご相談です。

身の回りの小さな物はご自身で片付けられても、タンスや食器棚などの大型家具は、簡単には動かせません。

生前整理や暮らしの見直しを進める中でも、最後まで処分に困りやすいのが、こうした大型家具です。

今回は、ご高齢の女性がお一人で暮らすお宅で、粗大ごみとして処分するタンス3本を指定場所まで運び出した事例をご紹介します。

ご高齢の方から増えている、大型家具の搬出相談

当社では、女性のお客様からご相談をいただくことが多く、特に50代から70代の方が中心です。

皆様お元気で、日常的に出る細かな不用品は、ご自身で処分されている方も少なくありません。

それでも、

「これだけは、どうにもできなくて」

とご相談いただくことが多いのが、タンスなどの大型家具です。

一人暮らしの方や、ご高齢のご夫婦だけの世帯では、重い家具を持ち上げて屋外まで運ぶのは簡単ではありません。

無理に動かそうとすると、腰や手足を痛めたり、家具を倒したり、壁や床を傷つけたりするおそれもあります。

そのようなときに、私たちの出番があります。

当社の回収エリア内であれば、家具の運び出しから処分まで一貫して対応しています。

営業の高橋がトラックに乗っている画像

回収エリア外の場合は、地域の許可業者や自治体の粗大ごみ収集など、状況に合った処分方法をご案内します。

自治体の粗大ごみ収集を利用する場合は、収集日だけでなく、家具をどこに出すのかも確認が必要です。

戸建て住宅では玄関前やガレージ付近、集合住宅ではごみステーションなどを指定されることがありますが、自治体や建物のルールによって異なります。

そのため、ご依頼の際には、収集場所や運搬経路についても事前に確認しています。

「自分では出せなくて」と申し訳なさそうに

今回の作業は、粗大ごみ収集日の朝に、タンスを指定場所まで運び出すというご依頼でした。

当日の朝、インターホンを押すと、ご高齢の女性が出迎えてくださいました。

開口一番、申し訳なさそうな表情で、

とおっしゃいましたが、決して申し訳なく思うようなことではありません。

そのために私たちがいます。

今回は、お電話で作業内容を伺い、そのままご依頼いただいていたため、まずは室内を拝見し、対象となる家具と運搬経路を確認しました。

お客様にご案内いただくと、処分するタンスは全部で3本ありました。

「ここに2つと、こちらに1つです」

続けて、

「何かお手伝いできることはありますか?」

と声をかけてくださいましたが、お客様に手伝っていただくわけにはいきません。

「大丈夫ですよ。私たちがすべて行いますので、座ってお待ちください」

とお伝えし、作業を始めました。

タンスを分割し、力任せにせず運び出す

今回のタンスは、3本とも上下に分割できるタイプでした。

そのため、それぞれを2つに分け、合計6点にして運び出すことにしました。

大型家具を安全に運び出すには、ただ力任せに持ち上げるのではなく、できるだけ軽く、小さくしてから運ぶことがポイントです。

例えば、次のような方法があります。

①和タンスは、先に引き出しをすべて外して軽くする
②上下に分割できる家具は、分けてから運び出す
③洋タンスは、扉や棚板を外して重量を減らす
④そのままでは部屋から出ない場合、室内で解体する

実際に持ち上げてみると、今回のタンスは昔ながらのしっかりとした作りで、かなりの重量がありました。

ご高齢の女性がお一人で動かせるような重さではありません。無理をせず、私たちにご相談いただいて正解だったと思います。

分割したあとは、2人で周囲に注意しながら、一つずつ屋外へ運び出しました。

作業中も、お客様は何度か、

と声をかけてくださいます。

家具を運び出す作業員を、申し訳なさそうに見守る女性

「いえいえ、大丈夫ですよ。私たちにお任せください」

とお答えしながら、粗大ごみの指定場所まで運び、収集しやすいように整えて並べました。

これで、タンス3本の搬出は完了です。

「これ、きれいになりますか?」――搬出後に見つかった黒い斑点

すべてのタンスを運び出したあと、お客様が家具の置かれていた壁を見ながら、

と尋ねられました。

タンスの後ろに隠れていた壁紙に、黒い斑点のようなものがついていたのです。

タンスを撤去した跡の壁紙に残った黒い斑点を確認する女性

壁紙の材質や汚れの状態によって、どこまで落とせるかは異なります。

そのため、完全にきれいになるとはお約束できませんが、漂白剤やスポンジ、ぞうきんを使うことで改善する可能性があることをお伝えしました。

「目立たないところで、少し試してみましょうか?」

とご提案しましたが、お客様は、

「そこまでしてもらうのは申し訳ないから、自分でやります」

とのことでした。

そこで、作業する際のポイントをお伝えしました。

・最初に、壁紙の目立たない場所で試す
・スポンジで強くこすりすぎない
・漂白剤を使用するときは、製品の表示に従って換気や手袋の着用を行う
・ほかの洗剤や薬剤とは混ぜない
・作業後は、固く絞った布で薬剤が残らないように拭き取る

壁紙は強くこすると、表面が傷ついたり破れたりすることがあります。

また、薬剤が残ると、においや変色の原因になる可能性もあるため、少しずつ様子を見ながら進めることが大切です。

ひと通り清掃方法と注意点をご説明し、その日はお宅を後にしました。

後日いただいた、うれしいご報告

それから数日後、同じお客様から追加の不用品回収のご依頼をいただきました。

作業の合間に、

「壁紙の黒い斑点は、その後どうなりましたか?」

とお聞きすると、お客様はうれしそうな表情で、

と教えてくださいました。

家具を運び出すだけでなく、その後のお困りごとについても、少しお役に立てたようでホッとしました。

こうしたご報告をいただけることも、私たちにとってうれしい瞬間の一つです。

大型家具の運び出しでお困りの方へ

タンスや食器棚、ベッドなどの大型家具は、処分方法が決まっていても、屋外まで運び出せなければ処分できません。

特に、一人暮らしの方やご高齢の方、集合住宅にお住まいの方にとっては、家具の搬出そのものが大きな負担になります。

「粗大ごみ収集の予約をしたいが、指定場所まで運べない」
「階段があり、自分たちだけでは下ろせない」
「家具が大きく、玄関や廊下を通るかわからない」

このような場合は、無理に動かそうとせず、一度ご相談ください。

家具の大きさや設置場所が分かる写真を1枚送っていただければ大丈夫です。

写真だけでは判断が難しい場合は、無料で現地確認にも伺っています。

片付けサービスの概要と料金のご案内

※掲載している画像は、実際の現場写真ではなく、記事内容をもとに作成したイメージ画像です。

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