「粗大ゴミしか対応してもらえなかったんです」
引越し当日の朝11時ごろ、焦った様子でお客様からご連絡が入りました。
すでに他社さんには依頼済みでしたが、対応してもらえたのは粗大ゴミの回収のみ。
お部屋には、荷造りされていない物がまだ多く残っているとのことでした。
引越し当日。荷造りは手付かず。午後には何とかしなければいけない。
ここまで切羽詰まった状況であれば、できる限り力になりたい。
そう思い、午後の予定を組み替えて、急きょ昼過ぎから4名体制で現地へ向かうことにしました。
結果として、夕方にはほぼ作業を終えることができました。
最初のご相談は、作業希望日の3日前でした
実は、このお客様から最初にご相談をいただいたのは、作業希望日の3日前でした。
ご多忙だったこともあり、やり取りは公式LINEのみ。
現地見積もりもご提案しましたが、日程が合わず、写真をもとにお見積もりを行うことになりました。
送っていただいた写真を見る限りでは、不用品処分というよりも、荷造りや分別がメインになりそうな印象でした。
そのため、4名で1日対応する想定でお見積もりをお出ししました。
ただ、その後は「本日中に連絡します」とのメッセージを最後に、しばらくご連絡が途絶えました。
翌日、他社さんに決めたとのご連絡がありました。
もちろん、相見積もりを取られること自体は自然なことですし、金額や日程を比べて決めたいというお気持ちも、よくわかります。
こちらでも、地域によっては一般廃棄物収集運搬許可を持つ業者さんと連携して処分を行っているため、仮で調整していた回収の段取りをいったんキャンセルしました。
その時点では、このご相談は終了したものだと思っていました。
当日、朝11時に緊急のSOS
ところが、作業当日の朝11時ごろ。再びお客様から連絡が入りました。
「他社さんは粗大ゴミの回収しか対応してくれませんでした。引越しの荷造りが、まだ手付かずで残っています。なんとかなりませんか?」
かなり切迫した状況でした。そこから急いで予定を組み直しました。
11時にご連絡をいただき、11時30分には午後の予定を組み替え、残業の可能性ありで3名の手配が完了。
自分を含め、4名体制で昼過ぎに現地へ向かうことをお伝えしました。
13時30分ごろ、現地に到着。
状況は、事前にLINEで送っていただいていた写真とほぼ同じでした。
ただ、写真で見ていた時とは、切迫感がまったく違います。
すでに引越し当日で、残された時間はわずか。荷造り、分別、不用品の整理を、同時に進める必要がありました。
作業開始後には、近くで別の見積もり予定があったスタッフが、1時間だけ応援に駆けつけてくれました。
一時的に5名体制になりましたが、近隣予定の合間での応援だったため、その1時間分の追加請求はしていません。
スタッフとお客様が一丸となって動いたため、17時ごろには、ほぼ作業完了。
結果として、残業代や追加料金は発生せず、当初のご請求額のまま作業を終えることができました。
今回の作業内容と物量
あらためて、今回の作業内容と物量を整理すると、以下の通りです。
作業人数:4名(最大5名)
作業時間:約4時間
ご請求額:83,600円
仕分け量:可燃ごみ約30袋、紙類70kg、金属類20kg
可燃ごみについては、こちらで持ち帰ることができないため、後日お客様にステーションへ出していただく形でご案内しました。
紙類や金属類など、資源として対応できるものが多かったこともあり、限られた時間の中でも作業を進めやすい状況でした。
ただ詰め込むだけでは、引越し後に困ってしまう
引越し当日の緊急対応となると、とにかく箱に詰めればよいと思われるかもしれません。

しかし、私たちは「単純に詰め込むだけ」の作業はしませんでした。なぜなら、引越し後に荷解きをするのはお客様ご自身だからです。
どこに何が入っているかわからない。
必要なものが見つからない。
結局、新居でもう一度仕分け直しになる。
それでは、引越し後の負担が大きくなってしまいます。
そこで、場所ごとにお客様へ確認しながら、残すもの、処分するもの、資源として分けるもの、引越し先へ持っていくものを判断していきました。
ただし、4人が一斉に「これはどうしますか?」と聞いてしまうと、お客様も疲れてしまいます。
そのため、エリアを分け、確認の負担が集中しすぎないようにしながら、分別と梱包を進めました。
急ぎではありましたが、急ぐほど雑に詰め込まない。ここは、現場で意識したところです。
作業スペースが広がると、お客様の表情も変わっていく
最初は、かなり追い込まれた雰囲気がありました。
それは当然です。引越し当日なのに荷造りが終わっていない――
頼んでいた業者さんは粗大ゴミだけで帰ってしまった。このままでは間に合わないかもしれない。
そんな状況で、落ち着いていられる方のほうが少ないと思います。
だからこそ、こちらまで悲壮感を出さないようにしました。
淡々と手を動かしながら、必要な確認はしっかり行う。でも、重たい空気になりすぎないように、会話もしながら進める。
運び出しや分別が進むにつれて、床が見え、作業スペースが広がっていきます。

すると、お客様の表情も少しずつ変わっていきました。
「あ、終わりが見えてきた」
そう感じられる瞬間があると、現場の空気も変わります。
なぜ「粗大ゴミだけ」で止まってしまったのか
作業が少し落ち着いたところで、お客様に当日の状況を確認しました。
お話を伺った限り、他社さんが対応したのは粗大ゴミの回収のみ。
荷造りや細かな分別、残った物の整理には手を付けないまま引き上げられたとのことでした。
もちろん、実際にどのような契約内容だったのかは、こちらではわかりません。
ただ、今回のような引越し前の片付けでは、「不用品を回収するだけ」なのか、「荷造りや分別まで手伝う」のかで、必要な作業は大きく変わります。
写真に写っている物の量は伝わっても、お客様が本当に困っている内容までは、文面だけでは伝わりきらないことがあります。
ここが曖昧なまま当日を迎えると、「頼んだつもりだった作業」と「実際に対応してもらえる作業」がズレてしまうことがあります。
安い見積もりには、理由がある
片付けや不用品処分の見積もりを取ると、金額に差が出ることがあります。
もちろん、安いこと自体が悪いわけではありません。ただし、金額が大きく違う場合は、作業内容も違っている可能性があります。
大切なのは、金額だけでなく、不用品回収・分別・荷造り・退去できる状態までの作業が、どこまで料金に含まれているのかを確認しておくことです。
この確認があるだけで、当日の混乱はかなり防ぎやすくなります。
この事例で強く感じたこと
今回のように、引越し当日に片付けが残ってしまうケースは、決して他人事ではありません。
仕事や家庭の事情で忙しく、荷造りが思うように進まない。
不用品の量が多く、どこから手を付けていいかわからない。
業者に頼んだものの、思っていた作業内容と違っていた。
こうしたことは、実際に起こります。
今回の現場で、あらためて感じたことがあります。
LINE見積もりは便利ですが、作業内容が伝わりきらないことがある。
安い見積もりを選ぶときほど、どこまで含まれるか確認した方が安心。
急ぎの片付けほど、スピードだけでなく現場判断が大切。
作業完了後、お客様は「一度断ってしまったのに、すみませんでした……」とおっしゃっていました。
でも、他に頼れるところがなく、本当に困っている状況なら、できる限り何とかしたい。
それが、今回の現場で私たちが動いた理由です。
引越しは、ご家族と一緒にされるとのことでした。
最後に「何かあったらまた相談します」とおっしゃっていただき、私たちも現場を後にしました。
引越し前の片付けでお困りの方へ
引越し前の片付けは、不用品を回収するだけで終わらないことがあります。
荷造り、分別、資源の仕分け、退去日までの段取りなど、状況によって必要な作業は変わります。
片付けトントンでは、引越し前の片付けや荷造りのお手伝いにも対応しています。
「何をどこまで頼めるのかわからない」という段階でも大丈夫です。
お急ぎの場合も、まずは一度ご相談ください。
できること、できないこと、間に合わせるための進め方を確認しながら、ご状況に合わせてご案内いたします。
もちろん現地確認も、無料で行っています。
※掲載している画像は、実際の現場写真ではなく、記事内容をもとに作成したイメージ画像です。





