ペットと一緒に暮らすと、エサやりやトイレ掃除などの手間は増えますが、癒されたり、時には元気づけられたりと、ポジティブな気持ちになることもたくさんあります。
今回は、猫を飼っていたお宅を片付けた時のお話です。
お問い合わせ
2020年4月上旬のことです(1年ほど前の古い話で恐縮です)。「今月中に引越したいので、片付けてほしい」というお電話をいただきました。
4月は、まだまだ引越しシーズンの真っ只中。不用品回収などでスケジュールが詰まり気味ですが、ギリギリなんとかなりそうです。
日曜日しかご都合がつかないとのことでしたので、次の日曜日にお見積りに伺うお約束をしました。
お見積り
当日はお昼頃から雨が降り始め、目的地付近に到着した時もパラパラしていました。コインパーキングに車を停め、雨の中を足早でマンションに向かいます。
エントランスでインターホンを押してみましたが、応答がありません。
あれ?いらっしゃらないのかな?
お約束の時間にはまだ少し早かったので、しばらくお待ちしていると、ご依頼主様からお電話がありました。
「直前ですみません。今日、行けなくなってしまいました。」
ずいぶん、慌てていらっしゃるご様子です。きっと止むを得ないご事情ができてしまったのでしょう。あらためてお見積りに伺った方がよいかどうかをお尋ねしてみると、「3日後に来てほしい」とのことでした。
お見積りは、成約に至らないことも、もちろんあります。急にお会いできなくなったとしても、どうということはありません。むしろ、ドライブができてよかったです。
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さて、お見積り本番の日がやってきました。
マンションの玄関付近でお待ちしていると、ご依頼主様が自転車でお見えになりました。20代~30代の女性で、すでに数年前から別の家で暮らしていらっしゃるそうです。
お部屋に向かう途中「数年前まで、ここで猫と一緒に暮らしていたが、すごいことになってしまい引越した」と、ずいぶん緊張なさっている様子でお話しくださいました。
お部屋は、マンションの9階で1DKです。
玄関付近には、ほとんどモノがありません。全然たいしたことなさそうだなと思いつつリビングの扉を開けると・・・
ん?床が、土足で上がったのかなと思えるような状態になっています。
一面に猫砂をこぼしてしまったような感じで、ところどころにフンらしきものも見えます。
壁の一部やソファの上部も、猫が引っ掻いたのか、ボロボロになっていました。
袋詰めした可燃が30袋ほどあります。
寝室には、ベッド、ドレッサーのほか、ブランド品の空き箱がたくさんありますが、すぐに片付きそうです。
貴重品などの大切な物は、ご依頼主様が事前に持っていかれるため、残った物はすべて廃棄で良いとのことです。
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ひと通り拝見したところで、お見積書を作成します。
不用品の処分・清掃のほか、臭いも気にしていらっしゃったので、オゾン発生器を使った除菌・消臭もご提案してみました。
「もう少し安くならないですか・・・?」
処分する物は少ないですが、高層階からの運搬、清掃にかなり時間がかかりそうなので、正直なところギリギリです。動画撮影にご協力いただけたら、少しはお値引きできることをお話しすると、その場でご成約いただけました。
「ブログやYouTubeを見ていたから、片付けトントンに頼むのは決めていた」
本当にありがとうございます!
頑張って清掃しますが、どうしても落としきれない汚れがあるかもしれないこと、壁などの破損は退去時に請求される可能性が高いことをご説明し、ご納得いただきました。
片付け・清掃作業の様子
出動スタッフは4名。運搬1名、玄関1名、寝室2名の配置でスタートしました。
片付け作業
まずは、寝室のダンボールを片付けます。
ダンボールや衣類などの分別・袋詰めが大体済んだら、ベッドマットを運び出し、ベッドを解体していきます。
猫の爪研ぎを、ゴミ袋に入れます。
ソファなどの大物家具を運び出します。
清掃作業
運び出しが完了した場所から、徐々に清掃を始めました。
大きめのゴミをホウキでざっくりと取り除いた後、掃除機掛けをします。
ここでお昼休みに突入!
休憩時間を利用し、オゾン発生器を使って除菌・消臭をします。オゾンを発生させている間は、入室禁止。十分な換気をしてから作業を再開する予定です。
オゾン発生器はなかなかの優れモノ。昼休み後には、ほとんど臭いが気にならなくなりました。
床にこびりついた強い汚れは、プラスチックヘラで根気強く落としていきました。
細かな部分にまで気を使わなければ、プロとは言えません。
Jブラシを使って、窓のサッシに溜まったホコリを取り除いている様子↓↓↓
水栓の根元をキレイにしている様子↓↓↓
五徳を一つずつ丁寧に洗っている様子↓↓↓
ビフォーアフター
スッキリ!ビフォーアフターをご覧ください。
キッチン
リビング
寝室
片付けを終えて
キッチンや床など、汚れがなかなか取れない箇所もあり、かなり苦戦しましたが、無事にかなりキレイな状態にまでもっていくことができました。
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あまり感情を表に出されない感じのご依頼主様でしたが、テンションが上がっているのがわかるくらいに喜んでくださったのが、とても印象的でした。
片付けトントンにご用命いただき、ありがとうございました。
猫を飼うときに気を付けたいこと
猫歴30年超の私が、猫を飼うときに気を付けたいことなどを書いてみたいと思います。
トイレ掃除
猫は清潔好きです。トイレが汚れていると、別の場所で排泄してしまうこともありますから、基本的にトイレは毎日掃除します。
経験から申し上げますと、ちょっと大きめの猫トイレのほうが、猫のストレスも減るし、掃除の時の汚れ具合も気になりにくい感じがします。それに、大きいトイレなら、一泊旅行をしても安心感があります。
ちょっと関係ない話ですが、我が家では、猫が人間用のトイレに入ってしまうと、「猫の足が汚れた」と大騒ぎして足を拭きます。
一方で、猫が猫用トイレに入っても、誰も騒ぎしませんし、足も拭きません。
いったい人間用と猫用トイレでは、どちらがより汚れているのでしょうか?冷静になって考えてみると、なんだか変な対応のような気がしますが、なぜかやめられません。
ブラッシング
猫は、自分で毛づくろいをしている時に、その毛を飲み込んでしまうため、体内に毛玉の大きな塊ができてしまう病気になることがあります。
なので、ブラッシングは必須(長毛種は毎日1〜2回、短毛種は週に3〜4回)です。
ブラッシングをすることで、部屋中に散乱する抜け毛を減らすこともできますし、猫と自分への癒し効果も抜群です。
猫が食べると危険なものを出しっ放しにしない
ネギ、チョコレート、アルコール飲料、ブドウなど、猫には食べてはいけないものがたくさんあります。
また、ユリやシクラメンを食べてしまうと死に至ることもあるそうですから、観葉植物などにも十分に注意を払う必要があります。
危険なものを出しっ放しにしないようにしましょう。
避妊・去勢
避妊・去勢手術は、病気の予防になるということだけでなく、発情期のストレスをなくしてあげる効果もあります。
オス猫の場合は、去勢をすることで、尿でのマーキング(スプレー行為)を防ぐこともできるそうです。
この子は、昨年の10月に家の近くで一晩中泣いていたところを保護しました。
すぐに病院に連れて行ったら、両目から白い膿(うみ)がたくさん出ていて、「もう助からないかも、助かっても失明するかも」と言われていましたが、めちゃくちゃ元気な子に育ちました。
ちょっと油断していると「やんのか~!」と襲い掛かってきます。
もうしばらくしたら、去勢手術に連れていきます。
爪切り
室内飼いの猫は、ほっておくと爪が伸び放題になってしまいます。
飼い主がケガをしたり、爪とぎで家具や壁などをボロボロにしてしまったりするリスクを減らすため、爪の伸び具合をチェックしつつ、子猫なら週に1回、成猫なら2~3週間に1回は爪を切ってあげます。
調子に乗って、動画も載せちゃいます!
爪切りを嫌がる子の場合は、タオルや毛布などでぐるぐる巻きにして切ります。
ギャーギャーわめきますが、それも可愛いです!
爪とぎグッズ、爪とぎ防止シート
猫は、伸び過ぎた爪を自分でケアしたり、マーキングやアピールなどのために爪とぎをします。
安心して爪とぎができる環境は、とても大切です。
もし、壁や家具などをボロボロにしてしまいそうな気配があったら、早めに「爪とぎ防止シート」などで保護するようにしましょう。
我が家の場合、まったく気にしないでいたら、こんな感じになりました。
でも、可愛いから許す!
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よろしかったら、次のブログもご覧ください。
FRaUに掲載されました
FRaUの若尾淳子さんにインタビューしていただいた記事が公開されました。
“今までに見たことのない「片付け」の世界”、“「片付けられない」=負のイメージを変革”などなど、嬉しすぎるお言葉の数々を頂戴しました!
元記事は、こちらです。
【愛とユーモアで見事な片付け】現実をみて、できることから効率的に明るく片付け――「#片付けトントン」の #ゴミ屋敷 片付け動画が教えてくれる片付けへの取り組み。忙しすぎて動画の更新が一時できないほどのみなさんが教えてくれる #片付けの秘訣 とは。@kataduketonton https://t.co/uQfGivHicS
— FRaU(フラウ) (@frau_tw) March 22, 2021
ぜひぜひご覧ください!
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片付けトントンは、ゴミ屋敷・汚部屋の片付けを承っています。まずは、お気軽にお問い合わせください。サービスエリアは愛知県内(一部地域を除く)です。
詳細は、「ゴミ屋敷片付け・掃除ページ」をご覧ください。