エアコンから、ぬるい風しか出てこない。
リモコンを押し直してみる。設定温度を下げてみる。いったん電源を切って、もう一度。
……やっぱり、ぬるい。
修理を頼もうと思って部屋を見回し、今度は自分が固まってしまう。
「この部屋に、人を呼ぶのか……」
設備の故障だけでも困るのに、片付けの問題まで一緒にやってきた。
そんな状況では、連絡をためらうのも無理はないと思います。
今回は、「部屋が汚くて修理を呼べない」と悩んでいる方へ、どこまで片付ければよいのか、どう相談すればよいのかをお話しします。
読み終わったときに、連絡する気持ちが少しでも軽くなればうれしいです。
なお、急な不具合でお困りの方へ、先にお伝えしておきたいことがあります。
水漏れが続いている場合は、片付けより先に管理会社や設備の緊急窓口へ連絡してください。
また、エアコンなどから煙や焦げ臭さが出ている場合は使用を中止し、火災が疑われるときは安全な場所へ避難して119番に通報しましょう。
「全部片付けてから電話しよう」は、ハードルが高すぎる
修理は頼みたい。でも、この部屋を見られるのは恥ずかしい……。
「まずは片付けて、人を呼べる状態にしてから」
そう考えているうちに、いつの間にか「家を丸ごと片付ける」という大仕事に。
捨てる物を選んで、分別して、袋に詰めて、ゴミの日を確認して……。
途中で懐かしい写真なんかでも出てきた日には、小一時間ほど手が止まってしまうかもしれません。
これを全部終わらせないと修理の電話もできないとなると、もはや無理ゲーです。
そして、その間もエアコンは変わらず、ぬるい風を送り続けます。
もちろん、訪問前に片付けておかなければいけないケースもあるでしょう。
物が多く設備などに近づくことができなければ、点検も修理も行うことができません。
でも、どこを空ける必要があるのかは、作業によって異なりますし、「全部やらなきゃ……」と自分だけの判断で決めてしまうと、肝心の連絡が後回しになってしまいます。
片付けトントンの公開事例にも、隣のお宅から水漏れの苦情があり、原因を調べられるように部屋を片付けたケースがあります。
このように、設備を確認するために片付けが必要になることもあります。
だからこそ、まずは状況を伝えて、何を先に進めるか相談しておきたいところです。
部屋の状態をどう伝える?
部屋の状態をどう伝えればよいのか迷ったら、設備の症状と、周りに何があるかをそのまま話してみましょう。
エアコンなら、たとえばこんな言い方です。
「昨日から冷たい風が出なくなったので、修理をお願いしたいです。部屋に物が多く、エアコンの近くまでは歩けますが、本体の下にも荷物があります。訪問前に、どこをどのくらい空ければよいでしょうか?」
型番が見えないのであれば、「荷物があって、今は確認できません」で構いません。
調べるためにゴミやモノの山へ登ったり、重い家具を一人で動かしたりするのはやめておきましょう。
賃貸住宅の備え付け設備なら、まず管理会社か貸主へ。自分で購入した家電なら、メーカーや販売店などの修理窓口へ相談します。
電話だと言葉に詰まりそうなら、伝えることを先にメモしておくと、ちょっぴり楽かもしれません。
「どうしても電話だと緊張する!」といった場合は、メールや問い合わせフォームがあれば、そちらで伝える方法もあります。
どこまで片付ける? 通り道と作業スペースを確認
確認したいのは、「設備まで行けるか」と「そこで作業できるか」の二つです。
1.玄関から設備までの通り道
自分がいつも横向きですり抜けている隙間では、工具を持っていると通れないかも?
「ここでお腹を引っ込めて、右足から」といった我が家専用のコツも、初見だとクリアできないかもしれません。
2.設備の周りの作業スペース
設備にたどり着けても、その場に立てるだけでは十分とは限りません。
エアコンなら本体の下で作業する場所、シンクなら下の収納を開けて配管を確認できる場所が必要です。工具を置いたり、部品を取り外したりする余裕も考えなければなりません。

また、室外機や点検口、別室の設備まで確認するケースもあります。どこをどのくらい空けるかは、修理を依頼する相手に確認しましょう。
写真を送るために大掃除はしなくていい
部屋の状態を伝えるために、写真を送ることもあるでしょう。
ただ、撮ろうとしたところで「さすがに、もう少し片付けてから……」と手が止まってしまうかもしれません。
でも、その写真は、今の状態を見てもらうためのもの。撮影のために大掃除を始めなくても大丈夫です。

撮るのは、先方が確認したい範囲だけ。安全に近づけない場所は、無理せず言葉で説明しましょう。
送る前には、郵便物の宛名や通帳、家族の写真などが写り込んでいないかも要チェックです。
なお、写真だけで作業の可否や費用が決まるとは限らず、現地での確認が必要な場合もあります。
荷物を移したら、今度は寝る場所がなくなった
修理を依頼した相手から「通り道や設備の前を空けておいてください」と言われたら、荷物の移動先も考える必要があります。
とはいえ、訪問日が迫ると「とにかく見えないところへ」と急ぎたくなるかもしれません。
廊下の荷物を寝室へ。寝室に入りきらない分は、布団の上へ。

これで通れる。よかった!
……さて、今夜どこで寝よう。
こんなことにならないよう、荷物を動かす前に、移動先を決めておきましょう。寝床やトイレへの道、出入口をふさがずに置ける場所があるか、確認しておきたいところです。
片付ける途中で不要な物が出たら、ゴミの収集日も確認を。訪問日までに家から出せるよう、分別や袋詰めを進めましょう。
袋詰めが終わると、かなり頑張った気持ちになります。実際、頑張っています。
ただ、その袋が通り道に残っていたら、修理の準備はもう一息。自治体のルールに従ってゴミを出すところまで、予定に入れておきましょう。
※収集日までの仮置きでも、共用廊下や階段、ベランダの避難設備付近を荷物やゴミ袋でふさがないようにしてください。
一人では間に合わないなら、片付け業者に相談を
必要な範囲はわかった。でも、そこを空けるだけでも相当な量がある。
仕事から帰って少しずつ進めても、訪問日までには終わりそうにない……。
そんなときは、片付けのプロに頼むことも選択肢の一つです。
相談するときは、「部屋を片付けたい」に加えて、修理や点検の予定日と、空けるように言われた場所を伝えてください。
写真があれば、それも準備を考える材料になります。
見積もりでは、次のことを確認しましょう。
・必要な場所だけの片付けを頼めるか
・清掃も含まれるか
・ゴミの運び出しや処分も対応可能か
・修理や点検の予定に間に合うか
部分的な片付けでも、物の量や運び出しなどの条件で費用は変わります。
「エアコンの下だけだし、そんなに高くならないでしょ」と決めず、作業内容と金額を確認してください。
万が一、訪問日までに準備が間に合わないとわかったら、修理や点検を依頼している相手にも早めに連絡し、日程や対応を相談しましょう。
片付けのプロに頼む方法がわかっても……
やっぱり部屋を見られるのは恥ずかしい。
ですよね。
「私たちはプロですから、気にしなくても大丈夫ですよ!」と言われて、すぐに気にせず済むなら、ここまで悩まないと思います。
どうしても一歩を踏み出せないという方は、ぜひ次の記事もご覧になってみてください。
もしかしたら、ちょっぴり前向きになれるかもしれません。
それでも、やっぱりいきなり家に来てもらうのは勇気がいります。
そんなときは、お部屋の写真を送っていただくだけで、概算のお見積もりを出すことも可能です。
さらに詳しく相談したい方には、無料で現地確認にもお伺いしています。
※掲載している画像は、記事内容をもとに作成したイメージ画像です。





