片付けに限らず、ちょっと面倒なことをしようとすると、なかなか思うようには進みません。さらに、次々と襲ってくる「もう、やめよう」という誘惑!集中力を維持するのは、本当に大変です。
そこで、集中力を保って片付け切る方法について考えてみました。
片付けに集中できないわけ
問題を解決するには、まず、その原因をつかむことが大切です。
1、集中できない環境にある
スマホは、気が散る原因のナンバーワンです。
特に用事がなくても、片付けの手を休めてスマホを見てしまいがちです。そして、その内にスマホを見るのがメインになってしまいます。
テレビや漫画、ゲームなども、気が散る原因です。
気が散りやすいものが近くにあると、ついつい手に取ってしまい、集中できません。
2、苦手意識がある
得意なことや好きなことをする時は、誰でも集中して続けることができますが、苦手なことや嫌いなことをする時は、苦痛に感じて、続けられなくなってしまいます。
片付けは、一つ一つのステップは決して難しいものではありませんが、苦手だという固定観念を持ってしまうと、集中することが難しくなります。
3、締め切りがない、強制力が弱い
締め切りが迫っている仕事があると、たいていは必死でやります。
しかし、片付けは、どうしても今日中にやらなければいけないということもないし、どこまで片付けるかも、あいまいです。
もう一人の自分が、「明日にしよう」と甘い言葉を囁きかけてくれば、簡単にあきらめてしまいます。
家族に片付けるように言われるケースもありますが、片付けなくても、仕事ほどには強制力はありません。
4、給料が出ない、ご褒美がない
一般的に、家事には明確な報酬がなく、モチベーションが維持しにくいと思います。
次のようなご質問もいただきました。
職場だと片付けや掃除はできるんですが、家に帰るとできません。スイッチの入れ方を教えてください。
仕事なら報酬もあるし、強制力も働いて何とかなりますが、家事はある意味、仕事よりも意志の力が必要なのだと思います。
5、複数のことを抱えていて、思考停止気味になっている
忙しすぎて、あれもこれもと考えすぎると、焦るばかりで結局は何も進まない、ということになりがちです。
焦ると、あまりいいことはないですね。
片付け成功のための5つのルール
ここまでにお話した「片付けに集中できないわけ」を取り除くための具体的なルールを考えてみました。
【ルール1】片付けるまで座らない
家に帰ってきて、すぐに座ってしまうと、立ち上がるのが嫌になってしまいます。しかし、やらなければいけないと思いつつ過ごす時間は、それほど落ち着けるものではありません。
そこで、「やるべきことが一段落するまで座らない」というルールをおススメします。
しんどい時もありますが、時間を有効に使えるし、片付いたことで精神的にも休まります。
【ルール2】集中を乱すものを触らない
いつも自分の集中を乱すものは何か、思い出してみましょう。
それがスマホなら、「休憩まではスマホを触らない」というルールにすれば良いと思います。
【ルール3】集中を高める儀式をする
ヨガでも、ネイティブ・アメリカンの儀式でも、日本舞踊でも、自分に合う集中力が高まりそうな儀式を考えてみてください。
片付ける時に決まった儀式をするのは、意外に効果的です。
簡単なところでは、片付ける時に決まったシャツを着るとか、テンションの上がる音楽を聴くとかでも良いと思います。
【ルール4】片付けルーティンを決める
平日の片付けルーティン・休日の片付けルーティンを決めて、しばらく我慢して続ければ、習慣化できます。
人間は習慣の生き物です。習慣化できれば、苦痛ではなくなってくるはずです。
【ルール5】ToDoリストを作る
ToDoリストを作れば、大きなプロジェクトでも仕事を細分化することができます。
そして、細分化により、仕事をシンプルに考えられますから、汚部屋やゴミ屋敷でも片付け切る可能性が高まるでしょう。
まとめ
「片付け成功のための5つのルール」についてお話しましたが、すべてをやらなくても、自分に合ったものをチョイスしていただければ良いと思います。
私の場合、ToDoリストは作っていませんが、一応何とかなっています。よろしかったら、お試しください。
たかが片付け、されど片付け。自分なりの片付けの本当の意味を見つけ出すことができれば、片付けの質が向上するでしょうし、挫折することもなくなるかもしれません。
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