お母様の退院後、自宅で過ごしやすくするための片付け

片付け完了後の様子を確認・撮影するスタッフの写真

(イメージ画像)

片付けは、ご依頼主様のプライベートな部分に触れる、とても繊細な仕事だと感じています。

片付け業者として、それにどう向き合って仕事をするべきなのか(逆に、どういう場合に、できるだけ見ないようにしなければいけないのか)。

今日は、「母が病気になり入院しており、退院後自宅で過ごせるようにしたい」というご依頼をいただいた時のお話をさせていただきます。

お見積り

今年の3月末に、見積りをご希望の方からメールが届きました。

メールに添付していただいたお写真を拝見すると、床にかなりたくさんの物が置いてあります。

写真だけでも「いくらから、いくらぐらい」という概算見積りをお出しすることもできますが、「正確な見積りがほしい」とのことです。先方のご都合に合わせ、翌々日にお邪魔することになりました。

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ご依頼主様のお宅までは、片道45km、高速を利用して約50分かかりました。ちょっとしたドライブの時間は、気持ちの切り替えにとても有効です。

お住まいは、閑静な住宅街にある2階建てのお宅で、メールをくださった息子様(20代後半から30代前半ぐらいの方)が出迎えてくださいました。

まずは、ざっくりとしたご要望をお聞きします。

1階を、退院なさったお母様の生活スペースにするようです。

メールで事前にお写真を送っていただいたので、イメージトレーニングはできています。見積りは、いつもよりスムーズに進みました。

玄関

玄関周辺には、まんべんなく物が置いてあり、たたきの一部以外、床は見えませんが、それほどの量ではありません。

ただ、靴箱の上には郵便物が30~40cmほど積まれていて、この中に大切な書類がないかチェックするのは、ちょっと時間がかかりそうです。息子様にどうされるかお尋ねしてみたら、ご自身で仕分けて、個人情報が書いてあるものはシュレッダーされるとのことでした。

キッチン

奥の方には、高いところで1mくらいの物の山が見えますが、キッチン出入口からシンク付近までの床は見えています。賞味期限・消費期限が切れているものは処分してほしい、とのご要望がありました。

リビング

可燃ゴミが多めで、ペットボトルなどの資源も目立ちます。床上30~40cmくらいの物量ですが、キッチンも含めて、リビングは1日で片付けられそうです。

和室

空の段ボールやペットボトルがたくさんありますが、ここも比較的簡単です。

弟様の部屋

ここにも空の段ボールやペットボトルがありますが、圧倒的に多いのは本やグッズ関連。高いところでは床上1mほどあり、明らかにこのお部屋の片付けが一番難しそうです。

片付けスケジュールのご提案

今回は、本やグッズ関連をどうするかが大きなポイントです。そこで、作業当日に弟様の立ち合いが可能かどうかをお聞きしてみました

そういったご事情ですと、人数を一気にいれて1日で片付けるのは無理そうです。「作業を数日間に分け、最終日までのご都合の良い日に弟様にチェックしていただくのはどうでしょうか?」とご提案してみました。

また、作業完了までの期限も再確認します。

お時間を頂戴して、すぐにお見積書を作成し、金額と詳細をご説明しました。

見積りのご返事は、その場でいただかなくても、まったく問題ありません。ご挨拶をして、会社に戻りました。

・・・

帰社後、スケジュール調整担当に「今週の土曜日、スタッフに空きができちゃったけど、何か入れられる仕事ない?」と聞かれました。

うん? これは、ひょっとするとチャンスかも!

早速、見積りをさせていただいたお礼と共に、「今週の土曜日から作業ができれば、値引きさせていただきます」とメールしてみました。

すると、その日の夜、ご成約のメールが届きました。もしかしたら、値引きしなくても成約できたかもしれませんが、空きの日に作業させていただけるのは、とてもありがたいお話です。

ありがとうございます。

片付け作業

3日間の予定で作業を開始。スタッフは、各日共2名出動の予定です。作業には、息子様かお父様のどちらかが立ち会ってくださることになっています。

作業1日目

「順調」という報告は、営業としては、やっぱりほっとします。

作業2日目

お部屋の状況によって、作業効率は大きく変わります。あらゆる想定をして、見積りを出すのが営業の役目なのですが、今回はちょっと失敗です。

息子様には、今日のお礼と共に、作業日をもう1日追加させていただきたいとメールでお願いし、ご了承いただきました(もちろん料金の変更はありません)。

作業3日目

責任を感じたので、私も3日目の作業に参加し、弟様のお部屋の片付けをしました。

本、カード、グッズなどが非常に多く、すでに片付けが済んでいる和室に取っておく物を移動しながらの作業でした。床に近い部分には、小学校のプリントも出てきました。10年分くらいの物が積み重なっている感じです。

結果的に、取っておく物で、和室の床一面と押し入れが一杯になってしまいました。圧倒的に本が多かったですが、カードもおそらく1000枚以上はあったと思います。

本日の目標をギリギリ達成したところでタイムアウトとなり、「最終日の作業前までに、要不要のご判断をしておいてください」とお願いして、3日目の作業を終了しました。

作業4日目

最終日のスタッフは3名で、私も参加しました。立ち合いはお父様と息子様のお二人です。私は、お父様とお会いするのは始めてでしたが、要不要の判断が明確で、作業は順調に進みました。

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キッチンの片付けのチェックをしている時のことです。お父様がぽつりぽつりと、お母様のことをお話しくださいました。

「術後の経過にもよるが、早ければ2~3週間で戻ってくる」とお聞きしていましたので、とても驚きました。

こんな時、どんな言葉をおかけしたらよいのでしょうか。しどろもどろになりつつ「お大事になさってください」と申し上げるのが精一杯でした。

そして、とにかく頑張って手を動かそうと…

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午後になってやっと目途が立ち、ちょうど良いタイミングでゴミの回収業者が来て、ほっとしたのもつかの間… 片付けなくても良いと事前に確認済の場所を「ここも片付けてくれる?」とお父様がおっしゃいました。

(ドキッ、もう回収業者が来てる! 早く片付けないとゴミを出し切れない!)

業者が積み込みをしている間に、分別を開始しました。不思議なもので、いつにも増してスピードが上がります(普段からこんなスピードでできたらいいかも)。

回収業者には30分ほど待ってもらいましたが、無事にゴミ出しは終わり、掃き掃除と掃除機掛けを行って、無事に作業を完了しました。

片付けを終えて

片付けは、ご依頼主様のプライベートに深い関わりのある仕事です。喜びを共有させていただくこともあれば、今回のような厳しい状況に、私たちなりに胸を痛めることもあります。

私たちは、目の前の仕事に精一杯手を動かすこと、体を動かすことしかできませんが、頼んで良かったと思っていただけるサービスをご提供できるよう、さらに努力していかなければと思いました。

わざわざ玄関先まで見送りに出てきてくださったお父様、息子様に心より感謝の言葉を申し上げます。

ありがとうございました。

そして、何よりもお母様が早くお元気になりますよう、陰ながらお祈りしています。

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