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2021-05-14

ときどき営業日誌|お嬢さまの大学進学を機に、お部屋をリセット

見積りをしている高橋の様子

(イメージ画像)

数年前のちょっと古い話ですが、「ゴミ屋敷状態で予算が決まっているんだけど、大丈夫でしょうか?」というお問い合わせをいただきました。

すぐにお見積りにお邪魔してみると、正直、お聞きしたご予算ではかなり難しそうだったのですが、ご依頼主さまのご事情に心が動かされ、なんとか上司を説得しました。

今でも、私の心に鮮明に残っている片付けのお話です。

お見積り

数年前の2月上旬のことです。

それなりの量がある場合は、やはりを実際にお部屋を拝見させていただかないと正確な金額は出せません。ご都合の良い時間をお聞きして、お見積りに伺いました。

お住まいは、4階建てアパートの1階で、「チャイムが壊れているのでノックしてほしい」とのことでした。

ご挨拶をして、お部屋の中に入らせていただきます。

玄関の足元には紙類や衣類が積み重なっていて、膝上から腰くらいまでの高さがあります。踏み固められた硬い感触があり、下の方の分別には、そこそこ手間取りそうです。

かなり大変な状況です。なるべく早く片付けられたらいいな、と思いました。

奥に向かうにつれ、徐々に物の高さが増していき、リビングは平均して1m強くらいの高さがあります。ペットボトルのたくさんあるエリアに足を踏み入れると、ズブズブと足が飲み込まれていきました。このあたりの分別は簡単で、はかどりそうな感じです。

さらに、奥には二部屋ありますが、窓に近づくにつれて徐々に低くなっていき、窓際はだいたい50cmくらいの高さです。

その内の一部屋は、お嬢さまが使っていらっしゃるとのこと。壁際の棚の上には、比較的新しそうな家電や雑貨のパッケージが積み上げられていて、押し入れの中には、段ボールや古い感じの布団が見えています。

床には、服やペットボトルなどがたくさん置いてありますが、机の上には十分なスペースがあり、参考書が綺麗に並べられています。

表面に見える7割くらいのペットボトルは、ラベルが剥がされていて、なんとかしようと努力した形跡があります。

・・・

取っておく物は、勉強道具、服と貴重品程度です。

ざっと見た感じでは、ご予算内で収めるのはかなり難しく、ここは正直にそのニュアンスをお伝えしました。

なかなか難しい判断が必要になりそうだったので、一度持ち帰って検討させていただくことにしました。

体調がすぐれないお母さま、独力で大学に進もうとしているお嬢さまのことを思うと、何とか協力できないものかと、帰りの車中も考えを巡らせていました。

会社に戻り、お部屋の中を思い出しながら、片付けのシミュレーションをしつつ金額を出してみます。今回の地域は、ゴミ処理場での処分費用があまりかからないとはいうものの、もろもろ計算していくと、やはりご予算をかなり上回ってしまいました。

もうこれは、ご依頼主さまのご事情なども話して、上司に掛け合うしかないな!

結果、作業している様子を撮影し、YouTubeで公開させていただくという条件ならば、先方のご予算に合わせた金額でOKということになりました。おそらく、情に訴えかける作戦が功を奏したのだと思います。

早速、ご依頼主さまにその旨をお伝えし、ご成約いただきました。

片付け作業

作業は3日間で、各日6名が出動する予定です。

初日はお嬢さまも立ち会ってくださると伺っていましたが、お部屋に到着すると、お母さまお一人しかいらっしゃいません。

どうやら動画を撮影させていただくというお話が、お嬢さまには伝わっていなかったようです。

そんな状況で、動画撮影をするわけにはいきません。お母さまは、申し訳なさそうにしていらっしゃいましたが、「撮影がなくても、気持ちよく新しい生活のスタートが切れるようにお手伝いしよう」とみんなの気持ちをまとめて作業を開始しました。

作業1日目の感想(日報より)

玄関付近は、郵便物など封筒に入った物が多く、大切な物が入っていないかチェックするのに時間がかかり、なかなかスピードが上がりませんでした。また、廊下は湿気により腐食し、床が一部抜けていました。

高いところで天井近くまで溜まっていたゴミや物は、さすがに一筋縄ではいきません。また、ご依頼主さまのご要望で外にゴミを溜めておくことができず、思ったほどは進みませんでした。

とにかく、地道に減らしていくしかないといった状況です。

作業2日目の感想(日報より)

ゴミが長年踏み固められていたため、はがすような感じで分別していきました。また、かなりホコリも舞っています。

途中からスタッフを2名追加してもらいましたが、リビングの床が見える状態にするまでに丸一日かかってしまい、キッチンと和室の2部屋は、ほぼ手つかずで終わってしまいました。

3日では終わらないかも?と不安になるくらいの量です。

作業3日目の感想(日報より)

すべての部屋のゴミは、出し終えました。

物がなくなり床が見えると、下地のダメージがあらわになります。床が腐っている所があったので、タンスをばらした木の板を引いて、歩けるようにしておきました。

やはり、お部屋にダメージがあるとショックだと思います。ご依頼主さまは「仕方ないよね」と、つぶやいていらっしゃいました。

3日間の予定でしたが、予想以上に時間がかかり、もう一日伸びてしまいました(もちろん追加料金はいただきません)。残りは家電の運び出しとエアコン外し、清掃、選別のお手伝いです。

作業4日目の感想(日報より)

4日目は清掃がメイン。トイレの汚れは少々手強く、時間内では完全に綺麗にすることはできませんでした。

予定よりも1日余分にかかってしまいましたが、なんとか片付け切ることができ、ホッとしました。

片付けを終えて

お母さまの記憶にあった取っておいてほしい物たちは、積み重なった物の重みや湿気で、かなりダメージを受けていました。あまり取っておけなかったのは残念でしたが、新生活にモヤモヤする物を持ち込むよりは、明らかに良い選択だったと思います。

片付けが終わった後は、お母さまの表情がすごく明るくなっていたそうです。お嬢さまとは、お話しする機会がありませんでしたが、お二人の関係は、今までよりも確実に良くなっていくだろうな、という予感がしました。

いろいろありましたが、お手伝いすることができて本当に良かったなと思います。

・・・

よろしかったら次のブログもご覧ください。

ときどき営業日誌|遠方に住むご家族の入院がきっかけの片付け

ときどき営業日誌|ほっこり優しいゴミ屋敷その後

ときどき営業日誌|片付ける時間がない方の大変さに触れて

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コメント12件

 ささのは | 2021.05.14 10:52

更新ありがとうございます。
依頼者さん、お困りだったですよね。お察しします。
トントン様も悩ましい案件だったかと推察します。
でも、やり抜いてしまうところが、トントン様ですよね❤️
あちこち調整しながらの事は、営業の腕力の見せどころかな~ステキです。
汗ばむ季節です。どうぞご自愛下さい。

 片付けトントン | 2021.05.14 11:31

ささのはさま。
スタッフの小田です。いつもありがとうございます。

とっても嬉しいお言葉に、めちゃくちゃ元気が出てきました!
いただいたコメントは、高橋にも申し伝えておきますね。

夏へと向かう季節の変わり目です。ささのはさまも、どうかご自愛ください。

 りさ | 2021.05.14 11:21

こんにちは(o´ω`o)ノ))

今日は、朝からゴミ出しとトントンさんで、スタート・・・とは行かず、義理の母の例の予防接種予約にリダイヤルしまくった朝に疲れてウトウト。

やっとブログを読めました。
お怪我をされてるお母様がひとまず安心して生活出来るように頑張った皆さんの頑張りと高橋さんの優しさが滲みますね。

その後、きっとご依頼主様にも良い風が吹いたことでしょう。

まだまだ安心できない日々が続いておりますが、皆さんが元気に過ごしてます様に。

 片付けトントン | 2021.05.14 11:37

りささま。
スタッフの小田です。いつもありがとうございます。

朝から予約の手配で大忙しだったのですね。お疲れ様でした!
いただいたコメントは、高橋にも申し伝えておきます。

過ごしやすい季節となりましたが、りささまも、どうかご自愛ください。

 みー | 2021.05.14 15:22

こんにちは。いつも、家事をする時はトントンさんの動画を流し、片付けの音や、ベシャリやツッコミを聞きながら、なんだか一緒に手伝ってもらっている気分になり、頑張れています。お陰さまで、GWは、たくさん捨てることが出来ました。トントンさんが近くなら、自分では運べないものを頼みたい…

他の業者さんの動画も観ますが、トントンさんが独特で面白く、優しく癒されます。

ホームページもそうですが、社長様やブチョー様をはじめとする、社員様のお人柄あってのやり取りが素敵です。

これからも観て読んで、元気をいただきます。

 片付けトントン | 2021.05.14 17:13

みーさま。
スタッフの小田です。

YouTubeだけでなく、ブログもご覧いただき、ありがとうございます。
お片付け頑張られたのですね、素晴らしいです!(^^)

私たちこそ、皆さまからのコメントにたくさんの元気をいただいています。
これからも、精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします!

コメントありがとうございました。

 ケンケン | 2021.05.14 18:03

難しそうな案件で大変でしたね。
依頼主さん、やっぱりトントンさんに頼んで良かったと本当に感謝されていると思います。

損して得取れじゃないけれど、いつかトントンさんに良い事が返ってくると思いますよ。
現に25万人のyoutube登録者がみんなで応援しています。

梅雨になると、益々お仕事も大変だと思います。
25万分の1の小さな小さな応援しか出来ませんが、頑張ってくださいね。

 片付けトントン | 2021.05.14 19:01

ケンケンさま。
部長の森です。

ご依頼主さまに喜んでいただけると、本当に嬉しいです。さらに質の高いサービスをご提供できるように頑張ります。

また、こうして励ましのコメントをいただくと元気が出ます。ありがとうございます!
ステキな週末をお過ごしください。

 ルチル | 2021.05.15 13:42

こんにちは。
床が見えない部屋だったときは、「もし捻挫や骨折をして思うように歩けなくなったらこのままじゃ無理だよ。」と頭をよぎり不安になったことは何度もありました。(でも片付けの原動力にはならなかったですが)
脚がお悪いままで生活するのは本当に大変だったと思います。
部屋やモノにダメージがあったときのお気持ちわかります。
「仕方ない」そう思って切り替えて進むしかないんですよね。

そして、片付けの見積りは大変ですね。動画でもそういうシーンを見ているので伝わってきます。
家というプライベート空間なので、全く同じ現場はないし、予想外なこともたくさんあると思います。それでも、ご依頼主さまに寄り添って使い勝手を考え、臨機応変に仕事をされているのは動画からも伝わってきて、私にとっての感動の名シーンがたくさんあります。感心するものから、笑えるものまで・・・。

 片付けトントン | 2021.05.15 19:17

ルチルさま。
部長の森です。

家の中で転んでケガをしてしまうようなケースもけっこうある(年を取ると余計に)ので、やはり、ある程度は片付けられるといいですよね。私も、あまり物を増やさないように気を付けています。

たくさん物があると、かなり見積りは難しくなります。経験を重ねると精度は高くなりますが…。

厳しい状況が続いていますが、ご無理なさいませんよう、ご自愛ください。コメントありがとうございました。

 アスパラの種 | 2021.05.18 21:06

ブログ更新があり大変嬉しく見てないお話を、じっくり読ませてもらいました。
今回のお話のパターン、どうしてそうなったか毎回考えます。
あるきっかけで私は物を減らすことが出来るようになりましたが、そうでなければ同じ状況だったと思います。
一人でもトントンさんのお手伝いで減ってもらいたいと思います。

またブログ更新すっっっごく楽しみに待ってます

 片付けトントン | 2021.05.19 9:30

アスパラの種さま。
スタッフの小田です。いつもありがとうございます。

やはり何事も、きっかけが大事ですよね。
チャンスを逃さずに物を減らせたのも、本当に素晴らしいです!

より多くのお客様にご満足いただけるよう、これからも精進いたします。
コメントありがとうございました!

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